特産品で地域を元気にするプロジェクトが集合!第3回「ほっとけないAWARD」開催

2019年7月25日、ほっとけないBAR(大人座)にて、第3回「ほっとけないAWARD」が開催されました。

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真夏に負けない熱気⁉超満員の第3回「ほっとけないAWARD」

湿度の高い夏日となったイベント当日の札幌。
会場にはたくさんの人が詰めかけ、窓を開け放っていても酸素が薄くなるほどの超満員となりました。イベント開始直後からメガホンを叩く音や拍手の鳴り響き、ピッチが始まる前からビールのおかわりが続出する大盛りあがりの雰囲気のなか、イベントがスタートしました。

前回に引き続き、東京・麻布十番のBIRTH LABでほっとけないAWARDライブビューイングイベントが開催。札幌会場の様子を東京会場へ動画配信しリアルタイムで熱量を伝えるほか、Twitterハッシュタグ「#ほっとけないどう」が両会場を繋ぎます。

「『浦幌町で働きたい』を叶えるために、ハマナスを使ったオーガニックコスメを」森 健太さん(株式会社ciokay 代表)

最初に登壇したのは、浦幌町で北海道の花・ハマナスを使ったオーガニックコスメブランド「rusa rugosa」を製造・販売する株式会社ciokayの代表、森 健太さん。浦幌町では、町内の高校が廃校になったことをきっかけに、子どもを軸にしたまちづくり計画「うらほろスタイル」がはじまり、その結果地元に住みたい・地元で働きたい若者が増えたといいます。その想いに応えるべく、地元中学生の提案から立ち上がった「ハマナスプロジェクト」を通して、浦幌町の雇用を創り出すことを目標としています。

森さんのブレストテーマは、「ハマナスを使った商品を考える、ミニ商品開発会議」。今後、ハマナスの花びらを使ったフローラルウォーターの製作など、化粧品の販売以外の雇用を生み出すことを視野に入れている「rusa rugosa」ですが、こんな商品があったら欲しい、使ってみたいなどのアイディアを出し合い、来場者といっしょに新商品を考えます。

「石狩産の赤ビーツジュースで、地域コミュニティを活性化させたい」向田 久美さん(一般社団法人アクトスポーツプロジェクト)

2人目の登壇者は、総合型地域スポーツクラブアクトを設立し、スポーツを介したコミュニティ作りを行う一般社団法人アクトスポーツプロジェクトの向田 久美さん。藤女子大学で赤ビーツを研究する教授との出会いから、赤ビーツジュースを石狩市で製品化・ブランド化し、研究者や生産者、石狩市民の活動を活発化させ、より強いコミュニティをつくるための「赤ビーツジュースプロジェクト」を立ち上げました。

向田さんの課題は「一本あたりの原価が5000円という赤ビーツジュースを、どうやって消費者に向けてプロモーションしていくか」。石狩産の赤ビーツは他地域のものと比べて糖度が高く土臭さが少ないということがわかっています。普段あまり耳馴染みのない、栄養満点の”赤ビーツジュース”を、どうしたら価値を認めて買ってくれる人のもとに届けられるか、ブレストで来場者といっしょに考えます。

「各市町村オリジナルのご当地”ザンギ”パワーで、経済活動に貢献し北海道に元気を」金井 英樹さん(一般社団法人北海道ザンギ連盟 事務局長)

最後の登壇者は、北海道のソウルフード・ザンギを通して北海道を元気にする事を目的とする北海道ザンギ連盟の事務局長を務める、金井 英樹さん。2011年に連盟に加入した金井さんは、道内各地の食材や特産品を用いたオリジナルザンギを飲食店に開発してもらい、新たな観光コンテンツにするべくプロモーションや販売支援する「ご当地ザンギプロジェクト」を開始し、経済活動に貢献する活動を行っています。

金井さんは、「北海道ザンギ連盟を応援してくれる方との継続的な支援や参画体制をつくるアイデア」について、来場者と話し合います。開発したオリジナルザンギを、たくさんの人に食べてもらったり、地域の人に評価・発信をしてもらうための仕組みは、どのような形がいいのか。また、試食会やミーティングなど、新たなアイディアを募る場をどう作っていくかについてブレストします。

その課題、どうやって解決する?来場者とピッチ登壇者によるブレインストーミング

ピッチでプロジェクトが発表されたあとは、興味を持ったテーマの課題解決のために意見を出し合うブレインストーミングが始まります。集まった人たちの専門性や発想力で、登壇者が思いもよらなかったアイデアが生まれる、ほっとけないAWARDのなかでも大きなダイナミズムの生まれるプログラムです。

森さんのブレストテーマは、「ハマナスを使った商品を考える、ミニ商品開発会議」。そのなかで、来場者から「そもそも、浦幌町とハマナスのストーリーが消費者に伝わっていないのではないか」という意見が出されました。それを受けて森さんは、今後「rosa rugosa」の商品のバックグラウンドを伝える枠組みをつくり、より商品価値を高めていくというアクションを宣言しました。

向田さんの課題は「一本あたりの原価が5000円という赤ビーツジュースを、どうやって消費者に向けてプロモーションしていくか」でした。難しいテーマですが、それに対し来場者から出たアイデアは「ミステリアスで珍しいジュースという付加価値があるので、強気な値段設定で世界に向けて売っていくのはどうか」というもの。それを受けて向田さんからは、ニセコなど外国人観光客の多い地域に向けて働きかけていくなどのアクションを起こすことが宣言されました。

金井さんのブレストテーマは、「北海道ザンギ連盟を応援してくれる方との継続的な支援や参画体制をつくるアイデア」について。オリジナルザンギのレシピ開発において、使用する特産品への想いなどを打ち出したアプローチを行うことが地域の参加を促すことにつながるのではないかというアイデアが出ました。また、”ザンギ”と”懺悔”の語感が似ていることから、「誰かに懺悔をするときにザンギを渡すカルチャーをつくる」というユニークな意見もあがりました。金井さんは今後のアクションとして、これらのアイデアをさらにブラッシュアップしていくと宣言しました。

熱のこもったプロダクトを体験しながら、カンパイ☆

特産品で地域を元気にするプロジェクトが集まった第3回「ほっとけないAWARD」。イベント終了後は北海道ザンギ連盟によるザンギの提供や、赤ビーツジュースの試飲、rosa rugosaの試供品など、各プロジェクトの商品を体験しながら、さまざまな会話が交わされました。ピッチで発表された想いや熱を実際にプロダクトとして体験でき、さらにその場でカンパイ☆ファンディングで応援することができるのも特徴のひとつです。いつもながら、特別な夜となったイベントでした。

(ライター 谷 翔悟)
(写真 ヤリミズユウスケ)