「飲みたい」で「やりたい」を応援する、第4回「ほっとけないAWARD@東京」レポート

サッポロビールが主催するプロジェクト「ほっとけないどう」は、北海道で何かに挑戦したい人と、その活動を応援したい人をつなげるプロジェクト。月に一度開催される「ほっとけないAWARD」には毎回3名の挑戦者が集まり、イベント参加者に支援を求めてプレゼンを行います。早くも第4回目の開催となった本プロジェクト。今宵も飲んで騒いで応援する楽しいイベントになりました。

あっという間に4回目、参加者は480名を超えました

乾杯はなんとも不思議な行為です。たとえ初めて会った人でも、「カチン」とグラスを合わせて2杯ほど飲み干せば、いつの間にか心の距離が縮まっています。

世の中に酒飲みは多いはず、かく言う私もその一人です。酒は一人で飲んでも楽しい。大勢で飲めばもっと楽しい。ところで、その乾杯が誰かの役に立つとしたら、とても愉快だと思いませんか?

今回で第4回目となった「ほっとけないAWARD」。その特徴はイベントで飲んだドリンク代の半分がプロジェクトの支援金になること。つまり、飲めば飲むほど誰かのためになってしまうんですね。初回は2019年の6月。イベント来訪者は計483名を数え、杯数は1505杯、支援金額は484,900円を超えました(※)。これもひとえに来場者の皆さまのおかげ。ありがたいことです。

「こんばんはー」「お久しぶりですー!」。今回は4回目ということもあり、参加者同士も顔見知りが多数。イベントが始まる前から景気良くグラスが空になっていきます。いいですね楽しいですね。ちなみに本日のビールはSORACHI1984。アメリカのクラフトビールブームを支えた北海道空知郡の伝説のホップ「ソラチエース」を使用したビールです。しかも、今回はイベントのために生樽を用意。居酒屋でもお目にかかることは少ないだけに、嫌が応にもテンションが上がってしまいます。

さてさて、本日も満員御礼ありがとうございます。会場にはざっと30名ほどの参加者が集まりました。イベント開始時間を迎えて2名の司会が現れたところで、まずは乾杯しましょうか。イベント恒例の「どうなっちゃうの? を、やっちゃうの!」の合図とともに、カチン! カチン! と景気良く響く乾杯の音。

今日は札幌と東京が月に一度つながる日。両会場に設置されたプロジェクターを通してライブビューイングが行われ、札幌会場に控えるプレゼンターが支援者を募ります。あ、青いワイシャツのお父さん。あんまり飛ばしすぎないでくださいね。酔い過ぎるとプレゼンが聞けなくなっちゃいますから。

ライブビューイングに挑戦者が登壇、今夜も熱いプレゼンです

司会が「ほっとけないどう」プロジェクトの説明を終えたところで、満を辞してプレゼンの時間で御座います。最初に登壇したのは、「環境負荷の少ない世直しビールプロジェクト」を進める細野仁志さん。古代品種の小麦を使ってピザの移動販売を行い、カマドとムロで醸造する環境負荷の少ないビールを製造したい、と話します。

ふたり目の登壇者は、北海道厚真町で漁師を営む澤口研太郎さん。2018年に起きた北海道担振東部地震で被災した地元を盛り上げるために、コミュニティスペースを開設したいと話しました。開設されたスペースは、「老若男女の垣根を超えて町内外の人々が交流し、厚真町の未来を明るくする拠点」として使われ、別途クラウドファンディングも行なっているそうです。

最後の登壇者は、北海道大学大学院で「開発途上国の子供の健康」を研究する中村千紗さん。彼女は「子供たちが形成する模擬都市、マーブルタウン」を北海道で開催したいと話します。マーブルタウンは子供の自主性や協調性を育む教育イベント。住民登録をした子供たちはハローワークで仕事をもらい、警察官やアナウンサー、銀行員など思い思いの職業に就いて、独自の貨幣を使って経済活動を行います。このイベントでは悪いことをすれば逮捕され、国王を決める選挙も行われるそうです。「大人の飲みたいを、子供のやりたいに」と話す中村さん。大きな拍手と共にプレゼンを終えました。

おつまみもドリンクも北海道づくし、月に1度のイベントに来てみませんか?

ライブビューイングを終えた後はファンディングについて具体的な説明が行われ、それぞれが支援したい人の名前を記し投函。北海道で行われたプレゼンの中継から思ったこと、考えたことをブレストする時間が設けられ、その後は懇親会の時間へ。

もちろん懇親会で飲まれたドリンクもファンディングの対象です。今回は北海道にまつわるドリンクが用意され、冒頭で紹介したSORACHI1984の他にも、余市で醸造されたワインや道民のソウルドリンク「ガラナ」「リボンシトロン」「リボンナポリン」がカウンターに並びます。おつまみは五島軒の「サクサクおかき」や「とうきびチョコ」が用意され、北海道づくしの酒宴と相成りました。

さて、宴もたけなわ。そろそろお開きの時間です。〆の言葉はもちろん「どうなっちゃうの? を、やっちゃうの!」でいきましょう。参加者のみなさんはすっかりほろ酔い、気持ち良さそうな表情で帰路につきました。

「ほっとけないAWARD」は毎月1回東京と札幌をつないで開催中。「飲みたい」で「やりたい」を応援するプロジェクトに、あなたも参加してみませんか?

※支援金には、ほっとけないどう公認の「ほっとけないBAR」で提供されたビールやソフトドリンクの売上の半分も含まれます。

(ライター 鈴木雅矩)
(写真 タカシマテツヤ / 中嶋恭朗)