
未来を担う期待の若手が登壇!「第6回ほっとけないAWARD」
第6回めの「ほっとけないAWARD」は、若手3人の挑戦者が登壇! もう冬も近い札幌の大人座は、熱気と活気で溢れ…夜が更けるまで盛り上がり続けておりました。はじめて訪れた参加者から「いつもこうなんですか?」という質問が。そうなんです、こんな風に、和気藹々と盛り上っておりますよ。ぜひ、お気軽にご参加ください。
挑戦者と応援者で北海道を盛り上げる"ほっとけないどう"
2019年10月31日(木)19:00〜 大人座
「観光や食は有名だけれど、もっときっと、できることがあるだろう!」ほっとけないどうのマークは、挑戦者を応援する旗であり、メガホンです。挑戦者が旗を立て、周りが応援する。アイデアブレストで、参加して、意見を受けてまたプロジェクトが前に進む…誰かが誰かを応援する仕組みや繋がりをつくっていこう!と、チャレンジする人を応援する企画がほっとけないどうです。サッポロビー ル株式会社協力のもと、ビールやソフトドリンクを飲むと、その半分がほっとけないAWARDの挑戦者に支援されるユニークな「カンパイ☆ファンディング」や、全国にいる、北海道が大好きだったり北海道を応援したい仲間を集めて繋がる「DO!民」というオンラインサロンなど、様々な仕組みやきっかけづくりをしています。

この企画自体が、会社としてもチャレンジ
サッポロビール・土代:まぁ挨拶するほどの人間でもないんですけど (笑)まず簡単に挨拶させていただきます。普段は、私、サッポロビー ルで新規事業の立ち上げなどをやっておりまして、その一環として、 このほっとけないどうもやっております。もっと北海道で新しい挑戦 が生まれるといいなと、僕自身もこの会社で挑戦して、結構叩かれながらもですね、色々立ち上げてるタイプであるんですけど、そうゆうやりたい人がいっぱい応援を受けれる場であったりとか、あそこは 応援がいっぱい受けられるしチャレンジしてる人も多いから、北海道もう行っちゃおうぜ!みたいな感じのノリになっていけることを、この 企画で目指していきたいと思っています。今日は、第6回。普段は僕、 東京で同時開催の会場でライブ中継を見てるんです。実は、今日は生 でこの熱気を初めて感じてましてですね、やってよかった!と(笑) (会場から拍手)今日も、どうぞよろしくお願いします!

観光や食だけじゃない北海道へ
大人座代表・五十嵐(以下、五十嵐):土代さん、ありがとうございまし た。ほっとけないどうのイベントに参加したことがある方って、どのくら いいらっしゃいますか?初めての方は?(7割くらいが、初参加者)おお〜 いっぱいいる!!まず、ほっとけないどうは何かってことをですね、ほっ とけないどう事務局の成田から説明したいと思います。
ほっとけない事務局・成田(以下、成田):皆さん、今日はハロウィンなのに、いいんですか?こっちきちゃって(笑)北海道で一番アツい日と有名なほっとけないAWARDヘ、ようこそいらっしゃいました。ほっとけな いどうは、ふざけた名前という話ですけども、北海道をほっとけないやつ らが、ガンガン集まっているわけです。合言葉は、「どうなっちゃうのを、 やっちゃうの?」ということで、そのくらい…先ほどの土代さんからもありました通り、結構ぶっ飛んだことをやっちゃおうぜ!ってことで、観光 とか食とかが有名な北海道ですけど、まだまだできるよね!という企画になっています。

挑戦者が掲げる旗と、応援するメガホン
成田:ほっとけないどうのマーク、これ何かっていうと、挑戦者が掲げる 旗であり、それを応援するメガホンです。皆さんのお手元に旗とかメガホ ンとかあるので、ガンガンそれで応援してもらえればと思います。このシステムとしては、今回のほっとけないAWARDを中心に、このピッチイベ ントを支える仕組みとして、挑戦者3人が、今日、旗を3本立てます。その旗をみんなで応援するぞってカタチで、ファンディングだったり、広報が できていて、「俺もいっちょやってみようかなぁ〜」とか、「また次のアクションしたいな〜」っていうのをどんどん作っていって、北海道をアツくしていってやろうかなと思っています。今から挑戦者たちが、6分ずつプ レゼンし、それをただ聞いてるだけじゃなくて「あ!それだったら私こう ゆうアイデアあるなぁ〜」というのを、アイデアブレストというカタチで、 皆さんが一緒に参加できるタイミングをつくってます。これをきっかけに、 またプロジェクトが前に進むというような仕組みになっています。

ビールとソフトドリンクを飲んで応援しよう
成田:サッポロビールさんにご協賛いただくということで、ビールをですね、 ソフトドリンクも含めて飲めば飲むだけ、そのお金が一部プロジェクトにファンディングされていく仕組みになっています。懇親会もありますので、ビールを飲みながら応援していただければと思っています。交流スペースとして は、リアルな場として、ほっとけないバーと呼んでますけども、普段は大人 座という名前のカフェ&バー・コワーキングスペース。それに加えて東京の方でも、ポップアップでいろんな場所でやっていきます。合わせて、ほっとけないSHOWということで、北海道を中心に、今、ほっとけないどうやってますけど、さらに46都府県にまたヤバい奴らがいっぱいいるということで、その人たちを呼びつけて、北海道 x 〇〇(他府県)で頑張ってる人たちの話を聞いて、そうゆう頑張り方もあるんだということをですね、その刺激をもらって、私も何かやってみようとか、挑戦を応援したいとか、そういう気持ちを持っていく場を作ってまして、こちらも毎月開催しています。

DO!民になって、応援と挑戦の輪を広げよう
成田:コミュニティとしてDO!民=みんな行動しまくりな場所にしてこう ということで、DO!民登録していただいた方には、会員バッチや、 Facebookコミュニティで交流できる場所を作っています。「プロジェク トに私も登壇してみたい!」と思ったら、DO!民登録をするときに、何をやりたいかと書くスペースがあるので、ゆっくり想いと書いて登録してくだされば、僕ら夜な夜なチェックしてますんで、「この人、あつい!」と いう方達には、「出ませんか?」というのがいったりすることも起こります。ぜひぜひみんなDO!民になってもらえれば。お願いします。...ということで、こういうカタチで挑戦する人と応援する人を交わる場所として、 北海道をどんどんアツくする、やばくするというプロジェクトになっていますので、ぜひぜひ応援していただければなっというふうに思います。
DO!民(ドゥーミン)登録は、こちら

ぜんぶ、ジブンゴトとして考えてみる
五十嵐:ハイ。そんな感じです。DO!民の目標は、北海道民の人口を越えることになってるんで、かなりまだ長い道のりがありますよ(笑)皆様の 清き一票ではなく、清きいちDO!民を待っています!それでは、ほっとけ ないどう3つの掟を説明していきますね。1つめは、全部自分ごとです。 どんな人だって、プロジェクトを頑張ってたら、悩んでること、困ってる ことに常にぶち当たってると思うんですよね。それを、熱い気持ちで頑張ってる人たちを応援するので、それって本当、なんていうんですかね…他人事…「すごい人だなぁ、なんかやってんだ〜」じゃなくて、自分もそれに 参加してみて応援するっていうのって、実はプロジェクトを立ち上げてる方はすごい嬉しくて、自分が気づかなかった目線だったりとか、自分が知らない人脈だったりとかっていうのが、輪になってどんどん進んでいった ら、北海道もっと…ね。まぁ今日のチャレンジャーは3人とも若手揃いな ので、ダメ出しでもいいですし、どんどんご意見いただけたらな、と(笑) 2つめは、なんか盛り上がってみる。旗とメガホンあると思うので、どの タイミングとかないんで、振りたくなったら振ってもらって、メガホンたたいてもらって、盛り上がっていけたらと思います。3つめは、アイデア は数勝負。グループでアイデアブレストを行うと、「ちゃんとしたことを 言わなきゃいけない」となっちゃうかもしれないんですけど、思いついた ことをポンポン言ってもらって、どんどんそれにのっかって…という感じ で楽しんでいただければと思っています。それでは、スタートです!

“教育”という枠にとらわれない、自由で多様な学びの場を北海道に増やしたい
嶋本 勇介さん(EDU FES実行委員会代表)
■テーマ
「いろんな教育、つながる、はじまる EDU FESプロジェクト」
■プロフィール
北海道札幌市出身。これまでの"教育"という枠にとらわれない、自由で多様な学びの場を北海道に増やしたいと思った際に、そういった活動が道内にも点在することを知る。点在する教育プレイヤーたちと、教育に興味がある全ての人たちが、自信の取組や想いを共有し、その後も繋がって子どもに向き合っていけるように。そんなきっかけになる1日を2020年2月に北海道に誕生させる。
EDU FES北海道FBページ

嶋本:こんばんは〜!嶋本と申します。札幌出身の26歳です。大学までは、教員志望だったんですけど、ちょっとした理由で、東京で4年間経営コンサルの仕事をして、今年6月にUターンして戻ってきて、教育のプロジェクトを始めてます。まずですね、みなさんこう思ったんじゃないですか?…若手って聞いたけど、ちょっと顔が老けてるなぁ、あれイケメンの前になんか来たぞって。というのは、置いといて…真面目そうな奴が真面目なテーマを話すんだなぁと思ったかなと、今、なんとなく思ってます(笑)実は、その通りで、僕は小さい頃からめちゃくちゃ真面目で、世の中でいういい子って呼ばれる子でした。みなさん、どうですか? 小さい頃からいい子だったよという自覚がある方、ちょっと手をあげていただけませんか?あ、あれ?結構いますね、いるんだ〜! (会場の1/3くらいから手があがる)すみません、誤解がありました。いないのかなぁと思ってました(笑)

敷かれたレールのなかで生きてきた学生時代
嶋本:僕は、敷かれたレールの中で言われたことができて、めっちゃ嬉しい、そうゆうタイプでした。学校の中で、ちゃんと成績も良かったし、褒められてきました。そんな感じの見た目ですよね(笑)それで、先生になろうと思っていて、4年間、塾でバイトしていた時に「嶋本先生ありがとう」と書かれた色紙をもらったりして、いい 先生になるんだなぁ、と僕も思ってました。そのとき、ある卒業生 が大学に行った時に、僕のところに相談しに来てくれて。それがこんな内容でした。「先生、これまで学校の勉強も、塾の勉強も、ずっと頑張ってきたけども、大学では全部自分で決めなきゃいけないし、 そんな中でやりたいことがない。自分が情けないし、どうしたらいい?」って相談されました。僕はこう答えました。「むずかしいよね〜」って。なかったんですよね。僕の答えが。僕も、正直、考えてなかったんだと思います。…それで、僕よりも真面目だったその子は、大学を辞めちゃいました。僕が支えられなかったせいで、こういうことになってしまったのかなと、すごく悔やんだし、その時、 実はなんか、こんなことも思いました、「ずるい」。何をかというと、今日ここにいるいい子じゃなかったみなさんを、僕は、「めっちゃずるい」と思いました(笑)

子どもたちが、好きやワクワクに出会える環境を
嶋本:いい子の人は仲間です(会場、笑い)ただ言われたことをやってきた人より、好きとか、ワクワクとかに向き合って来た人たちの方が、なんか楽しそうに生きてるし…と思って、僕ははじめて、やりたいことに気付きました。それは、好きとかワクワク に出会える学びの場に子どもたちがもっと出会えるようにしていきたい、それは自分が先生として子どもに向き合う時間を削ってでもそうしたいと思いました。だから、教師になるのを辞めました。ビジネスとか仕組みとか学ぶためにコンサルの仕事に4年間チャレンジして、6月に戻ってきて、教育のチャレンジを始めてます。

嶋本:EDU FES北海道は、4つのブースで成り立つイベントです。 一つは、展示ブースで顔を見ながら、どんなことやってるんですか?とか、こんな悩みあるんですけどって、相談できる機会があります。そして、実際に変えていける力がある行政の方々や、進んだ取り組みをしている人たちを巻き込んだ講演のブース。そして実際そうゆうのを聞いていくと、なんか自分にはできないかもって思い始めちゃうかもしれません。だから、体験できるブースを作ったり、実際にそうゆう人たち同士で自由に交流できるブースを作ります。この4つのブースを通して、北海道に自由な学びの教育の場所がもっともっと広がっていくようになっていったらいいな、と思います。

2020年は、150年ぶりに教育が大きく変わる年
嶋本:ここまで聞いて、多分、チャレンジいっぱいしてる方はこう思うかなと思って…「そうはいっても、教育を変えるのは難しいぞ」って。でも、やっぱり僕はそれでもチャレンジしたい。なぜなら、目の前にチャンスが転がってるんです。 2020年は、150年ぶりなんです。なにか?大学入試制度改革と教育指導要領改訂が一気にきます。これが150年ぶりらしいです。北海道、生まれて以来っすよ。教育の議論が、いろんなところで絶対たくさん巻き起こるはずです。だ から、一緒に変えて生きたい、みなさんと。このAWARDも、僕にとって、めっちゃチャレンジでした。ぶっちゃけ、こうゆう原体験、 さっきみたいなエピソード話すの、やなんすよ。(笑いが起きる) なんか、恥ずかしいし。だから、嫌なんですけど、ここにいる皆さんと、EDU FESって渦を一緒に広げて行きたいし、僕には、そうゆうことをサポートしてくれる仲間がいました。このプレゼンを仲間たちに相談したら、50個改善点が出たんです(笑)50個直したんで、プレゼン、全部変わりました。(会場、大爆笑)みたいなこともあって、こう全体の営みを通して、僕だけじゃなくていいんで、 このチームとこのプロジェクトと、そして、北海道で育ってく子どもたちの未来を一緒に応援してほしいって、今日そう思ってます。

嶋本:ほっとけないAWARDで集まった資金は、いろんなところに広げていく…実際に今、釧路に行ったり、函館に行ったり、こうゆう活動を広げに行ってます。そのお金ですとか、いろんな人にこの活動を広げていくお金に使わせていただきたいと思います。本日、議論したいことですが、こんな教育あってほしいなぁとかいうのを気軽に話し、「こんな人たちを知っているよ!」というのを教えてほしいと思います。僕らメンバーの知らないこといっぱいあるんで、色々教えていただきながら、まさに今日、いろんな教育が繋がっていく場を一つ作れればな、と思ってます。 北海道の子ども達が、自由に、好きとかワクワクとかに出会えるようになる、そんな地域になっていくのに向けて、このプロジェクトを応援してください。よろしくお願いします!

「大切な人へ、食の喜びと栄養を贈るチョコレート」
中村恒星さん(株式会社SpinLife(登記準備中) 代表取締役CEO)
■テーマ
「大切な人へ、食の喜びと栄養を贈るチョコレート」
■プロフィール
北海道大学医学部医学科3年。自身がファロー四徴症という心臓難病を罹患している経験から難病患者さんの支援を始める。北海道大学病院の皮膚科のご紹介で表皮水疱症という皮膚難病を知り、患者会への参加を通して患者さんの生活に数多くの課題があることを目の当たりにする。特に食に着目し、摂食嚥下障害を有した患者さんや高齢者がなかなか食事を取れないことに起因する栄養不足により、治療効果やQOL の低下を引き起こしていることがわかった。食により患者さんの未来が閉ざされている状況を改善するためにチョコレートの製造を始める。
Twitter

患者さんの心の溝も埋めるチョコレートを
中村:僕は、チョコレートを作っています。北大の医学部の三年生です。このプロジェクトをやろうと思ったきっかけとなる患者さんたちがいらっしゃいます。表皮水疱症という皮膚難病の患者さんとの出会いが、このプロジェクトを始めたきっかけです。固いものを口に入れると食べることができず、食べられないということは、たとえば、小さな子どもだと低身長・低体重になってしまうということもあります。この状況を僕はチョコレートなら変えられると思って、プロジェクトにしました。「あなたと食べたい」というコンセプトです。ポイントは、三つ。障害のある方に身体の栄養を摂ってもらうということ、心の栄養を与えて溝を埋めるということ、開けやすいパッケージデザインにこだわって作ってます。

「贈り物」というコンセプトに込めたおもい
中村:このチョコレートは、原材料を工夫し、栄養含有量を高め、現在、特許を出願しています。ユーザーは、患者さんや、癌治療で口腔内障害がある方、高齢者などですね。患者さんたちは、ゼリー剤などを食べているのですが、ヒアリングすると「同じテーブルにいるのに、僕達だけ、餌を食べてる」と言います。この溝は、かなり大きくて、僕はチョコレートだと解決できるのでは、と考えています。皆さん、バレンタインに贈り物をしますよね。この文化が根付いていたので、この溝を「贈り物」というカタチで、僕は埋められるというふうに思ってます。また、栄養価が豊富なチョコレートは、患者さんだけではなく、普通の人にとっても栄養が取れる良いものであり、一般層への展開も同時に考えています。ヴィーガンの人たちにも提案できると考えていて、なぜ広げたいかというと、先ほどの「溝」の部分なのです。患者さんたちって、社会の人がみんな食べてるものを食べたいという欲求がすごくあるんです。だから、この事業を一般に広げていくということの価値は大きいと思っていて、僕はここにすごくこだわっています。患者さんの中だけに、とどめるというつもりはなく、広く市場に出る製品にしていきたいと考えています。

チョコレートを開けて、食べて、飲み込むまでを、デザインする
中村:チョコレートは、口の中で溶けて飲み込みやすいと言っても、喉に詰まって亡くなられたら、本当に大問題です。そこに対する医学的なエビデンスを、データを今後きっちりとっていくということが大事です。協力体制として、パッケージデザインは、医学部がCEOを務める企業にお願いし、パッケージを、開けて、食べて、飲み込むまでを、デザインしています。患者会とも協力をしています。製造会社は、札幌のサタデイズチョコレートです。僕は医療者になり、仲間は栄養士になります。将来医療者になる医療系学生と患者さん、一番課題を感じてる患者さんが一緒に活動することで、「目の前で見てるからこそできる課題解決」これを大切にしています。よく大手のチョコレート会社さんがやればいいじゃんと言われるんですけど、そうじゃなくて、この現実を見たリアルなストーリーをのせて、僕はこのプロダクトを世の中に届けたいと思います。

患者と周囲の人々が病気と共存して、理解し合い、手を取り合う世界
中村:今回のファンディングのお金はすべて、このプロダクトの製造費にあてさせていただこうと思っています。本当に美味しく作っていただいていて、今日持ってきてるんで、後でぜひ食べてみてください。僕のビジョンは、ずっと立ち上げ当初から、一字一句変えてません。「患者と周囲の人々が病気と共存して、理解しあって、手を取り合う、そんな世界をつくりたい」と思ってます。僕自身が、心臓難病を持って生まれてきまして、僕は手術で治ったのですけど、まだ治らない人がたくさんいる。まだ医師じゃない僕が何できるかなと思ったときに、この病院の外側のケアの部分は、今からでもできる。そのビジョンを達成したいなと思っています。今年の冬も患者会に参加します。患者さんの将来を支えるために、皆さんのご支援をいただければありがたいとに思ってます。ブレストは、今の話を聞いて、身近なおじいちゃんおばあちゃんとか…嚥下能力が低下している人にも提供ができますので、どんな人が思い浮かんだかなというのを僕に教えていただけると嬉しいな、と思います。あと、イチゴとかキャラメル風味とか、どんな味のチョコレートが食べたいかというアイデアなんかも、いただけると嬉しいです!

梅農家に「うめぇっ」を届ける「Ume7プロジェクト」
山本将志郎さん(梅 ボーイズ/株式会社うめひかり代表)
■テーマ
梅農家に「うめぇっ」を届ける「Ume7プロジェクト」
■プロフィール
梅農家に「うめぇっ」を届ける梅干し屋、梅ボーイズのリーダー。北海道からすっぱい梅干し文化の復活を発信したい。本当に「すっぱい梅干し」は今は絶滅危惧種となっている。理由はすっぱくてしょっぱいから。このままでは本来の梅干しが日本から消えてしまう。北海道の梅干し好きな方々とチームを組み、梅干し本来の味の良さが最も顕著な塩だけで漬けた梅干しである”白干し梅”の活用法を探り、全国に発信していきたい。
プロフィールはこちら

和歌山で五代続く梅農家が求める梅干しとは?
山本:初めまして、梅ボーイズです。梅干しの世界を変えたい四人が集まって、結成された集団です。今回のテーマは、「梅干しの新時代をこれからつくっていきましょう。」まず、僕の経歴なんですけど、実家が5代続く梅農家を和歌山でやってます。南部町という梅の生産高日本一のところで生まれ育ち、大学から北海道にきまして、北大の薬学部で6年間、癌の新薬の研究を行ってました。そんななか、ある日そのスーパーの梅干しコーナーを見たんですよね。そうすると、和歌山で食べてた梅干しと違うぞってことがわかりまして、ほかのスーパーも見てみたんですけど、僕の食べてたすっぱい梅干しがどこのスーパーに行っても、ひとつも見つけられなかったんです。僕自身、ショックを受けたんですけど、僕以上にショックを受けてる人たちがいて、それが兄とか家族ですね。梅農家を継いでるんですけど、梅の栽培してる人たちが、自分たちが求めている状態で梅干しが最終的に製品になっていない。

生産者が本当に届けたいすっぱい梅干しを伝える日本一周
山本:この現状を見て、梅を加工してる人たちにも会ってきたんですよ。加工会社の社長さんに会ってきたんですけど、彼らも実はすっぱい梅干しを売りたいらしく、でも売れないから、甘い梅干しに味も抜いて加工してる。その梅の世界に関わる人たちみんなの、やるせない想いみたいなのを見たんですよね。見たけども、これをほっといたら、梅干しの世界を変えようと立ち上がる人っていないんです。なので、僕がやるしかないかなっと思って、大学院を辞めちゃって、梅干しで起業しました。梅干し界の坂本龍馬になろうと思って(笑)それでですね、2年前くらいから梅干しを漬け始めて、これは塩と紫蘇だけで漬けた梅干しですね。梅干しを漬けて、まず何をやったかというと、このピンクの軽トラで日本一周してきました。直接手渡しして、このすっぱい梅干しの魅力を発信してきました。

山本:日本一周終えたので、6月に北海道に戻ってきまして、今は、北海道で活動を行っています。一番の理由はですね、大学時代に食の世界とかで頑張る人たちに会って、やっぱり食に対する熱量が高いのを感じたんですよ。この人たちと何か一緒にやりたいなと思って、今まず、第一の拠点を北海道でやってます。こうゆうこだわりのお店に梅干しを置いてもらったり、梅の料理イベントとか梅づくり体験をして、すっぱい梅干しの発信を札幌でやってます。ただですね、結構険しくて、そもそも食べられない方向の梅干しに、僕がちょっと乗り込んでいるわけで、あんまり食べないんですよね、みんな。はちみつ梅ないの?とか、ほんとうに1,000回くらい言われてて、結構ショックなんですけど、やっぱり険しんですよ。でも、思ったのが、既存の梅干しの枠を超えていかないと、活路はないなぁと思ってます。

梅干しの可能性を広げていきたい
山本:今だと、梅干しで想像するのって、ご飯じゃないですか。その一つの選択肢しかないんですよ。なので、これを広げていこうと思ってます。思い出したのは、これは東京のニューヨークスタイルのレストランでコラボさせてもらった時なんですけど、いろんな料理に梅干しを使ってもらって、この写真は、ホタルイカとアスパラのクリームパスタに梅干しを使ってもらってるんですけど、すごい美味しかったんです。これを北海道スタイルで、レシピを作っていきたいなと思っています。今、まだ候補なんですけど、北海道で日常的に食べる、高級な時だけ食べるものではなくて、日常的に食べる食材とコラボしてレシピを作成していこうと思っています。7つの食材を、7人にそれぞれお願いして、7つのレシピを作って、それをパンフレットに作成しようと思ってます。梅干しの可能性が広がってきた時には、飲食店100店舗、広げていきたいと思ってます。今は、100分の4店舗で使われています。なので、食材と飲食店のアイデア共有を今日はぜひお願いしたいと思います。あともうひとつ、梅美女100人という、梅干しの今までの概念を変えるためにやっていくんですけど、かわいい女の子が梅干しを食べてすっぱい顔をするというのを100枚集めようと思ってるので、美女を知ってる方もどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました!

次の挑戦者がどんどん現れる北海道に
ほっとけないAWARD翌日、今回初めてほっとけないどうに参加したという大学生が、Facebookにこんな内容を投稿してくれていました。「初めてほっとけないどうに参加させていただきました!非常にあつい!!!2010サッカーW杯南アフリカ大会くらい熱かったです。参加することによっていままでにもっていなかった価値。新しいアイデア。これらのものが人と話すとたくさんでてきました。問題はこれを絶対に形にしなければ意味がない。ということで周りの力も借りて絶対に形にします!お楽しみに!!!」登壇者だけじゃなく、参加する一人一人にとって、なにか背中を押し合えるような、そんなきっかけに育っていけばいいなぁと思います。
(ライター Natsumi Miki)
(写真 ヤリミズユウスケ)
