第7回「ほっとけないSHOW」@札幌レポート!〜マグ女&魚食系男子が語るローカルで泳ぎ続ける秘訣とは?

2019年12月5日(木)、ほっとけないBAR(大人座)にて、第7回「ほっとけないSHOW」が開催されました。今回は、青森県の下北半島にある大間より「マグ女」の島 康子さんと、道東オホーツク海の漁師 / 魚食系男子project代表の川口洋史さんのトークセッションが行われました。

「どうなっちゃうの?を、やっちゃうの!」

ほっとけないどう事務局・中屋(以下、中屋):みなさん、こんばんは!東京から来ました中屋と申します。先日、東京でも、ほっとけないどう のイベントをやりまして、上川町のイベントだったんですけども、総勢30名くらいの北海道が好きな、北海道にゆかりのある方にたくさん集まっていただいて、盛り上がりました。その二日後に、札幌へ上陸させていただいております。よろしくお願いします。この取り組みは、サッポロビールさんの協力のもと、北海道を愛する方達のために、色々と仕掛けを作る取り組みになっています。ほっとけないどうは、「どうなっちゃうの?を、やっちゃうの!」を合言葉に活動を続けています。毎回、挑戦者の方やゲストの方にきてもらっていますが、「どうなっちゃうの?をやっちゃうの!」に合致する人しか呼んでいません。みなさん、もうここに来ていただいたということは、もうすでにチャレンジャーですね(笑)…と、こういった活動をしているのですが、せっかくビールが手元にあるかと思いますので、まずは乾杯を。

(注:乾杯の音頭は、「どうなっちゃうの?を、やっちゃうの!」です。)

ほっとけない北海道へ!

中屋:ほっとけないどうは、北海道を中心とした、挑戦する人と応援する人を結びつけるためのプラットホームとして生まれました。2019年の6月に生まれたばかりで、今、半年くらいなんです。まだよちよち歩きがやっとできるかな、というような時期になっていますが、来年も開催が決定しておりますので、継続的に取り組みは進んでいきます。また新しいニュースもどんどんお届けできるかと思うので、そちらもぜひ楽しみにしていてください。では、どんなことを具体的にやっているかということなのですが、今は、毎月北海道で二回イベントをやっております。地域を舞台に活躍をする道外と道内からのゲストを各ひとりずつ呼んでトークイベントをする本日の「ほっとけないSHOW」と、道内より3名の挑戦者がプレゼンをして、会場全体で一緒にブレストし、ビールやソフトドリンクを飲んでファンディングを行う「ほっとけないAWARD」があります。本日も、みなさん、ビールやドリンクを飲んでいただいておりますが、この売り上げの半分が挑戦者に寄付されるカンパイ☆ファンディングという仕組みです。常設のほっとけないバーである、ここ大人座は、常にカンパイ☆ファンディングができる場所です。北海道で頑張っている人を応援したいと思ったなら、…1軒目にとは言わないので、2軒目に遊びにきてくれたらなと思います。

900名を超えるDO!民コミュニティ

中屋:また、ほっとけないどうでは、北海道民だけではなく、道外でも北海道のことを思って活動してる”DOする人=やる人”を含めて、DOしてる人であれば、みんな入れるコミュニティを作っています。900名を超える方達が参加しております。それでは、いよいよメインテーマに入っていきましょう!ほっとけないどう北海道事務局の五十嵐さんお願いします。

ほっとけないどう北海道事務局・五十嵐(以下、五十嵐):それでは、ほっとけないSHOWやっていきたいと思います。46都府県でいろんな活動をされている方をお呼びしてトークイベントをさせていただいてます。今月は、青森の大間からいらっしゃって頂きました。島 康子さんです!!!

(注:2019年12月に1000名を突破しました!)
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泳ぎ続ける!青森県大間のマグ女、島 康子(しま やすこ)さん

島 康子さん(以下、島):こんばんは。青森県の大間から来ました島 康子です。本州最北端、北海道に一番近い青森なんですけども、大間の人は、北海道の函館市大間だと思っています。

五十嵐:ほんとっすか?

島:ほんとっすよ。大間から函館は、フェリーが出てます、90分です。今回ね、フェリーで函館に行き、函館から札幌までJRに乗ればと思っていたのですが、嵐でフェリーが欠航になり、飛行機も危ないということで、前日に八戸まで行って新幹線に乗り新函館北斗へ入り一泊してから、今日の朝、特急で札幌までやってきました。もうね、来ただけで、達成感があります(笑)んでね、私は、大間に生まれて、中学校まで大間にいましたが、自分の生まれた故郷がいやでいやでしょうがなかったんです。

(会場の同郷の女性):…わかる(笑)

まちを「濃い・薄い」で見る視点

島:もうね、一日でも早く都会の女になりたいと思っていて、そのときの自分って都会と田舎ばっかり比べていたんですよ。都会の方が、おしゃれだし、新しいものもいっぱいあるし、豊か。その反対が田舎で、田舎の中の最低のクソ田舎が大間だって自分の故郷を思っていました。その気持ちに囚われていて、東京へ行き、東京の会社へ就職しました。だけど、大間で商売をやっている父親が、大間に帰ってこいというので、1998年に大間にUターンしました。今まで、「都会・田舎」という物差しで生きていたのですが、大間に戻ってからは、「濃い・薄い」という物差しに変わりました。濃いというのは、その土地ならではの特徴というのが、しっかり残っている濃い町。薄いは、都会なのか田舎なのか、北海道なのか九州なのかわからないような、薄まっている場所って日本全国いっぱいあると思うのだけど、薄まってる場所ってカッコ悪いと思う自分になったんです。「濃い・薄い」という物差しで見たときの大間は、やったらめったら濃くて、なんて素晴らしいこの濃さは…かっこいい!って思ってしまったところから、ちょっと、やっぱね、頭がおかしぐなって…自分が濃くて、素晴らしい!おもしれぇ~って思うことを外に向かって発信したくなり、「秘密の本州最北端」というホームページをつくって、ネットでどんどん発信していきました。

大間が舞台のNHK・朝ドラ「私の青空」が転機に

島:そうすると、だんだんと自分の中にエネルギーが溜まっていって、「なにかやりたい~!」という気持ちに火をつけたのは、2000年4月からのNHKの朝ドラ「私の青空」でした。大間が舞台だったんです。これは、毎朝、NHKが大間のCMを流すようなものでしょう?(笑)「なにかやりたい!」という気持ちが私のなかで大爆発しました。当時の漁協の組合長が、ドラマの中に出てくる漁師のエキストラの手配をしたり、漁師の演技の指導をしたりということを一手にやった人で、NHKのドラマの後も、この人が“一人フィルムコミッション”として、いろんな漁師のドキュメント番組の取材を受けたり、まるで漁師プロダクションのような感じになったんです。大間のマグロがブランドというふうに言われるようになったのは、この人の出現があったからでした(笑)だから、大間のマグロがここまで世の中に知られるようになったのは、2000年からです。そこから、私たちも一体となって、ずっとまちづくりをやってきました。

まちおこしゲリラ「あおぞら組」

島:自分たちが面白いと思うことをどんどん形にしていこうということで、まちおこしゲリラ「あおぞら組」を始めました。一番最初にやった活動は、旗振りゲリラ。フェリーが函館から大間の港に入ってくるときに、大漁旗をポールにつけて出動し「よぐきたの~~~~~!!!(注:大声で手を振りながら実演をされています)」と言いながら、旗を振る、以上です(笑)今日は、みなさん、お酒入ってるんでいいですね、とてもやりやすい(笑)お見送りの時は、「へばの~~~~~~~~~~!!!(see you againというような意味)」とやりました。わかる?わかる?え、なんでわかるの?

※「弘前出身なんです」と会場には、弘前出身の女性も。

オリンピックで「マグロ一筋テーシャッツ」が大爆発

島:こんなことを始めたのが、私たちまちおこしゲリラ「あおぞら組」です。自分たちが面白ぐって、お金がなくても、どんどんカタチにできることをやっていこうということで走り出したのです。でぇ、事件は2004年に起こりました。札幌では知られてないけれど(笑)わりに本州の方ではまぁ~まぁ~知られてます「マグロ一筋テーシャッツ(注:大間の発音では、小さい“ィ”がなく、小さい“ッ”が入るというのが特徴なのだそうです)」という正式商品名のTシャッツを威張るためにつくったの。「自分のマグロのまぢ、すんげえべぇ」というのを口で言わないで、テーシャッツに書いてあれば、着て歩くだけでPRになるから、町の人に無理やり着せたり、地元のイベントで売ったりしてました。ところがね。この2004年に大間出身のオリンピック選手が出現したんです。柔道の90kg級に泉浩という選手が出場し、アテネオリンピックで銀メダルをとりました。ガソリンスタンドの白い壁にテレビ映して、パブリックビューイングみたいにみんなで見てたんだけど、おめでとう~~~!の瞬間に写っていたマグロ漁師の泉浩氏のお父さんも「マグロ一筋テーシャッツ」を着てました。んでね、ものすごい露出しました(笑)ワイドショーとかがどんどん取り上げて、お父さんが「泉浩選手がもし柔道でものにならなかったら、大間さ帰ってマグロ漁師やれ」っていうストーリーがあったりとかして、そのサイドストーリーと一緒にこのTシャツがどんどん露出して、日本全国から欲しいという注文が殺到したんですよ。図らずも、大ヒット商品になってしまって、それまでは、まちおこしゲリラは「よぐきたの~~~~~!!!」と旗振ってるようなあだまおかしい人達だったのに、図らずも収益事業みたいな感じで、Tシャツという武器みたいなものを手に入れてしまったんです。そこから、また私たちの歩みが変わってくるという大事件がこれでした。

うちのまちを自慢する

島:おおよその軸としては、「威張る=うちのまち、すげぇべ」というシビックプライドだっけ?という言葉で言われてるみたいだけれど、自分のまちを誇る気持ちを持つ仲間を増やしていく。そのことを私たちの中では、「あだまおかしい菌をうつす、増殖させる」という感覚でいます。んで、広げる。広がった人同士が繋がっていくという、そんな軸で、まちおこしゲリラを続けてきました。

まちおこしのゲリラ菌がDNAへ

島:東京にある都会の下北(注:下北沢のこと)に、田舎の下北(注:大間は、下北半島)が呼ばれていく機会があって、そのときは、渋谷からの電車の中でうにをPRするゲリラ作戦を行いました。せーのでパッと脇の下のウニをPRすると座っていた人たちが見ないように下を向いたという不発なゲリラ活動もありました。マグロ一筋のパンツを作ったり、5月5日に泳ぐ魚(注:こいのぼり)をマグロでつくったり…と色々しております。全長10mのマグロのぼりは、毎年ゴールデンウィークに函館の五稜郭タワーで泳いでいます。五稜郭タワーで、こいのぼりじゃない変なマグロが一匹混ざってるので、ぜひ見に行ってみてください(笑)商品のチラシやポスターを作るときは、まちの人にモデルをやってもらったり、テレビに出てもらったりして、まちの人をスターにするということもやってます。お願いするとみんな遠慮するんだけど、実際出てしまうと、まんざらでもない人になります。メディアに出るということが、人の心を元気にすることがあるし、家族も嬉しくなったりするという想いもありまして、町民スター化大作戦をやってきました。…と、このようなことを10年やってきたのですけども、そしたら、地元の大間高校にあだまおがしい高校生が出現し始めまして…まちおこしゲリラの仲間に入れてくださいという子が出てきたんですよ。それで、大間高校に非公式のまちおこしゲリラ部が発足しました。2010年から今でもずっと続いていて、顧問の先生が高校でもつくようになったりと続けてくれています。10年続けるということは、ゲリラの菌もDNAになるのかなぁ…と思ったりしております。

新幹線開通から、変わりゆく未来

島:北海道新幹線が開業し、青森から新幹線が新函館北斗まで繋がり、札幌まで来るのは、2030年ですか…?今日、特急に乗ってきて、これが新幹線だったら、また世界が変わるなぁという実感がありました。新幹線が開業したことにより、行きは新幹線、帰りは函館から下北へフェリーで渡るというように、同じ道を往復するのではなく、「津軽半島の青森~函館~大間のある下北半島」を回遊するルートでツアーができるという動線が見えてきました。大間から90分のところに新幹線の駅ができ、これを生かして頑張らねばならぬ!という挑み方で、観光まちづくりというのを真剣に取り組み始めたんですね。大間~函館間のフェリー航路を大事にしないと、フェリー航路が廃止になるやもしれぬ!という危機もあり、このフェリー航路を死守せねばという気持ちがあるんです。東京から北陸新幹線が金沢まで伸びたのが、北海道新幹線が開通する1年前なのですが、この時、北陸の女性たちがおもてなし頑張るぞ!と立ち上がり結成した「レディー・カガ」という方達が加賀温泉郷にいるんです。その話を聞いた時に、「レディー・カガ」というすごく良いネーミングに負けられない!とまた火がつきまして、泳ぎ続ける生き様の女たちの津軽海峡マグロ女子会(愛称「マグ女」)が立ち上がりました。道南と青森が「マグ女」の生息域で、96人(まぐろ=96)になるまで拡大をしようと続けていたら、今、あっという間に94人になってしまって、みんなで「どうしよ、どうしよ」と慌てています(笑)他にも、関門海峡には「ふく女」が、北海道後志には「しり女」が、青森県八戸市には「サバ嬢」が誕生。志を同じくする女性たちが、続々とチャレンジを始めています。

マグ女の掟!?

島:「マグ女」の掟があり、自分たちの自慢をする前に、相手を褒めて褒めて褒め殺しというのがあるのですが、その根っこにあるのが、自分のところだけが活きて、隣のまちが死んだら、自分も死ぬよってことなんですよね。小ちゃいまち同志、もう運命共同体なのだから、みんなお互いを褒めあって輝き、お互いの色で輝きあって、手を繋いでいこうじゃないかということ。「マグ女」が地元で頑張ってる男子を勝手に認定して、ほっぺに認定シールを貼ったり、新幹線が開通した時に駅弁をプロデュースしたり、2016年からは「海をつなぐ寄り道旅 マグ女のセイカン♡博覧会」というのを毎年やっています。小っちゃいまち・むらにまでお客さんが通る毛細血管をつくっていきましょう、人間と一緒で地域も交通に毛細血管通らないと地域って元気にならないよっ!と、マグ女が地元でいろんなプログラムをつくって同時多発的に開催をするというのが、「セイカン♡博覧会」です。これをみんなで束になってやってお客さんを通してこう!というのを一生懸命やっています。ファンを一人でも多くつくって、この津軽・道南エリアに何回も足を運んでもらおうという企画です。マグ女の合言葉は、「エイエイオー!」何かと言えば、「エイエイオー!」とみんなで言っておりますが、そんなことで、「ほっとけないマグ女」をみなさまどうぞ応援よろしくお願いします。

漁師 / 魚食系男子project代表・北見市の川口洋史(かわぐち きよふみ)さん

※川口さんは、音声&動画での参加になりました。


川口:この度は、体調不良でオンライン参加というかたちになってしまい、申し訳ありませんでした。今回は、川口が「ホタグチ」(会場では、ホタテの殻の上に川口さんの写真が飾られています)そうゆうキャラ設定でなんとかやっていきますので、よろしくホタテ!(会場、爆笑)

五十嵐:川口さんのキャラが、変わってきましたね(笑)では、早速動画の方流していきますね。

※テレビ番組の川口さんの密着ドキュメンタリーの映像が会場に流れる。

~川口さんは、オホーツク海サロマ湖に面した北見市常呂町(ところちょう)で、2019年7月に漁師仲間たちと一緒に水産物を直販する合同会社Mass-Cosmo(マス・コスモ)を立ち上げました。東京の広告会社を経て、10年前に漁師になった川口さんのお父さんは、漁師の3代目。お父さんが腰を悪くしたことをきっかけに4代目を継ぎますが、中学生の頃から地元の魚をブランディングしたいと思っていたそうです。漁師を継いでからは、魚食普及や地域振興に向けて、様々な活動をしてきました。「魚食系男子project」を立ち上げ、「オイシイ。でツナガリタイ。」をモットーに、ゲストハウスでの料理教室や魚を食べるDJイベントなど、ユニークな活動を展開。会社の事業では、直販・加工・イベント企画を中心に、魚の美味しさを最大限に生かす特殊冷凍装置「3Dフリーザー」を導入し、仲間と共に漁業経営を行いながら、地域や社会が必要としているものに民間ならではのスピーディなやり方で、地域に還元していこうと考えているそうです。~

川口さんから、新鮮なホタテとカレイの差し入れ!

五十嵐:ということで、皆さんに映像をご覧いただきました。このあと、トークセッションになるのですが、川口さんからホタテとカレイのお刺身の差し入れをいただいています。せっかくなので、つまみながらトークセッションを聞いていきましょう!

川口:会場にいけなくてごめんなさいということで、お刺身の差し入れをさせていただきました。どうぞお召し上がりください。こちら、まずホタテは、1歳まで養殖したホタテを放流して、4歳になったらとります。オホーツク海のホタテは旨味が濃くて、繊維質が強いという特徴があります。カレイもホタテも「3Dフリーザー」という機械で急速冷凍しています。解凍した時に細胞が壊れていないので、水が出ません。カレイは、黒頭というカレイなのですが、とれたてを食べるとモチモチとした食感で、すごく旨味の強い魚で、ヒラメより美味しいなぁと僕は思っています。

五十嵐:ちょっと感想を聞いてみたいと思います。

会場の女性:超美味しいです、めっちゃ美味しい。こないだ食べた回らないお寿司屋さんより、美味しい!

五十嵐:ん?あれ?そこの皿、なくなるの早くない?

島:ホタテの食べ行きが早くてなくなっちゃったんですけども…ブランドのホタテだからですかね…?

「俺のまち」ではなく、オホーツク全体で地域を盛り上げる

川口:ブランドという話をしますと、僕は今、常呂(ところ)のホタテという売り出し方をやめています。観光とかそうゆうことも考えて、東北海道…道東というのですが、道東は、なかなか観光客を呼ぶのが厳しいということがあり、「俺のまち、俺のまち」といいすぎると消費者の混乱を招くということ、オホーツク全体で盛り上げていかないと、観光誘致までは進められないという理由で、オホーツク海だったり、牡蠣はサロマ湖というように、なるべく広範囲で消費者にも混乱を招かせないように考えてブランディングをしたいなと思っています。

島:なるほど~。さっき、テレビ見てびっくりしたのが、川口さん中学校時代から、魚のブランディングについて、問題意識持ってたってこと?

川口:そうです、そうです~。大学の単位一つ取るのも、単位取りやすい授業を一切選ばず、それに通じる授業というのをとったり、マーケティングのゼミに行ったり、すべての行動をこのためにやってきました。半生捧げてます。

島:まじで!それ、中学校の頃から、ちゃんと都会で勉強して、また帰ってくるって思ってたってこと?

川口:明確なプランがあるというより、漠然とそういったことをしたいという想いで、そこに繋がることをやろうと思っていました。

島:すごいなぁ。

川口:いやいや、島さんのプレゼンにあった行動力や、やり続けることって、すごいなぁと思っていて、とても大切なことだと思ってます。

島:ありがとうございます。

まだまだ続く!ディープな話がザクザクと

~その後、会場からの質問タイムとなり、漁業に関する具体的なお話や、PRや仲間づくりの深い話などが展開されました。なんと、参加者の学生が、95人目のマグ女と認定されるミラクルも。※さらにディープな話を聞きたい方や繋がりをつくりたい方は、ぜひ直接イベントへ足をお運びください。

地域のことをやり続けるということ

最後にトークのテーマになったことは、地域のことをやることは、各自のボランティア精神で行っていることが多いということです。各自、本業の収入源があるなかで、様々な企画を運営している事例が数多く見受けられます。地域のことだけで、ごはんを食べていくことは難しい、けれど、地域のためになにか動きたい。誰に頼まれるわけでもなく、給料が発生するわけでもないけれど、やってよかった、自分自身が嬉しいという体験を生み出し続けることにきっと価値があると信じて、行動している人たちが、全国にたくさんいます。地域で暮らすことは、理想ばかりではないかもしれないけれど、楽しいことをどんどん自分たちで生み出していくことができるはずです。そんな勇気を教えてもらえる時間でした。