「ほっとけないどう3周年 in サッポロビール博物館 」開催レポート

6/4(土)に「ほっとけないどう3周年 in サッポロビール博物館 」が開催されました!オフラインでのイベントは約2年ぶり…!目の前にいる挑戦者の熱量を体感できた今回のイベントの様子をレポートします!

※撮影時のみマスクを外しています
新型コロナウィルス感染拡大防止のための対策をした上で開催しました

挑戦者① ROY/「誰と何を経験するか」自分らしい人生がみつかるゲストハウスを北海道安平町に作りたい!
project58→https://hottokenaido.com/project/220604p58/

挑戦者② 山下祥子/「さっぽろモーニング」プロジェクト 札幌の朝コンテンツを盛り上げて目指す“魅力的な朝を提供する街、札幌”
project59→https://hottokenaido.com/project/220604p59/

挑戦者③ 大久保昌宏/利尻町のサテライトオフィスにたくさんの企業を呼び込みたい!
project60→https://hottokenaido.com/project/220604p60/

待ちに待ったオフライン開催!

今回の会場は、明治時代から行われていたビール醸造の歴史を体験できるサッポロビール博物館で行われました。
3周年を迎えたほっとけないどう。サッポロビールが掲げる“モノ造り”精神とほっとけないどうの軸となる“挑戦”が混ざりあい、活気あふれる会場の雰囲気でスタートしました。

ビールやソフトドリンクを片手についにイベント開始!イベントのはじまりは、2019年のほっとけないどうプロジェクトリリースから今に至るまでを振り返った動画からスタートしました。何人もの方々がアツいプレゼンをする姿、拳を突き上げ盛り上がっている様子など、これらの軌跡があって今回の3周年のイベントにたどり着いたと思うと感慨深いものがありました…。

動画のあとには、ロゴに込められた思いも伝えられました。挑戦者が立てる旗であり、応援者が持つメガホンでもあるというロゴ。スタッフのTシャツや参加者の皆さんに配られたメガホン、カウンター席に掲げられた旗など、会場にはロゴマークがあふれ、挑戦者と応援者がこのロゴマークで一つになり、そしてその輪が広がっていくようでした。

ついにカンパイ!

ほっとけないどう流の掛け声で、会場にいる皆さんとカンパイしました!
MCのお二人も、観客の皆さんも、その場にいるみんなでビールを上へ掲げながら、あの、いつものカンパイを…!

五十嵐さん「どうなっちゃうの?を」
観客の皆さん「やっちゃうの!」

館長の栗原史さんからのご挨拶

館長の栗原さんから、歴史あるビール事業とサッポロビール博物館の建物について教えていただきました。

開拓使は、当初から近代産業を盛り上げていこうと約30もの事業を行なっていましたが、ビール事業だけが今でも続いているのです。当時の、北海道の農業を近代化していこうという思いが今でも引き継がれ、北海道産の原料を使うことを大切にされています。

また、サッポロビール博物館の建物は、明治23年に札幌製糖という砂糖会社が建てたのですが経営が立ち行かなくなり、サッポロビールが買い取ることになりました。明治38年から昭和40年まで大麦から麦芽をつくる製麦場として使用され、その後資料館、博物館へと展開していきました。

ジンギスカンだけでなく、博物館にもぜひ足をお運びいただき、もっと詳しい歴史に触れに行きましょう!

第1部 トークセッション

今回のトークセッションは、「札幌解体新書」とのコラボ。札幌を知り尽くしたブラサトル先生こと和田哲さんをゲストにお呼びし、知らなかった札幌をさまざま教えてくださいました!

トークセッションゲスト:和田 哲(ブラサトル先生)/街歩き研究家

まずは、今回の会場であるサッポロビール博物館について。サッポロビール博物館が碁盤の目に沿っていない造りであることを知っていますか?札幌の特徴的な土地柄に逆らっているわけは、なんと豊平川の原型であった伏籠川の流れに沿って建てられたからなのです…!その後産業が発展し、伏籠川が埋め立てられ、もともとあったサッポロビール博物館の周りに、碁盤の目に沿った建物が数多く建てられていったというわけなんですね。歴史が今も残る地形に現れていて面白いですよね。

さて、本題の「ブラサトル先生が選ぶ、北海道の『ほっとけない偉人ベスト3』」の発表です!

第3位は札幌の社会福祉の父「小川直吉」、第2位は札幌の地下鉄の父「大刀豊」でした!詳しくは、札幌解体新書とブラサトル先生のTwitterをチェックしてみてください!

堂々の第1位は、札幌の建築の父「安達喜幸」。札幌といえばという建物・景観は、ほとんどこの方が作ったといっても過言ではありません!開拓長官の黒田清隆に命じられ、海外に行ったこともないのに西洋風の建物を新天地の象徴として生み出してきました。開拓使本庁舎に始まり、札幌農学校、時計台、集大成として豊平館まで。西洋と和の融合や、寒冷地に適した建築様式など、今の北海道の一般住宅に影響を与えているものも数多くあるのです。

ブラサトル先生のお話では、皆さん馴染みのある場所やものに隠れたストーリーを知ることができ、その場にいた誰もが夢中になって聞いていました!改めて面白いと感じたこの北海道で、3名の挑戦者はいったい何に挑戦するのか…第2部のプレゼンへの期待が高まりました!

第2部 AWARD

挑戦者① ROY/自分らしい人生がみつかるゲストハウスを北海道安平町に作りたい!
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ROYさんを応援!ビールの応援購入はこちらから▼https://www.sp-mall.jp/shop/g/gS2-0A33x3501201/

◎人と人がつながるから、旅が好きだった

僕の原体験は、学生時代にオーストラリアの東半分約1万キロを走った自転車旅でした。自分の人生を変えた、そんな旅のとりこになりました。その後、旅を広めるベンチャー企業で3年間勤め、また旅に出ようとしていた矢先に新型コロナウイルスが広まりました。

コロナ禍で見つけた旅の形は、「人と人がつながらない旅」。これは自分の好きな旅じゃない。自分の好きだった旅は、そこで出会った人とつながり、新しい価値観を知って、そこから人生を変えていくものではないか?と思ったのです。

これを実現できる形として、旅とリアルな空間が交わる「ゲストハウス」を作りたいという思いが大きくなっていきました。

◎「人と日常に溶けるCo-Living」をすることで、自分らしさを見つけるゲストハウスに

ゲストハウスを作りたいという思いから、Fanfareという移住起業プログラムに参加したことで、安平町の地域起こし協力隊としてゲストハウスを作ることになりました!
このゲストハウスで実現したい思いが2つあります。

それは、
「『どこに行くかよりも、誰と過ごして何を経験するか』の旅をしてほしい」
「自分らしい生き方ができるサポートをしたい」
という思いです。

この思いを実現するためにゲストハウスのコンセプトとして、「人と日常にとけるCo-Living」を掲げます。Co-Livingとは、共に暮らして、共に生きるということ。訪れた方にとっては非日常の場所。そこで、現地の人やその時そこにいた人と共に、北海道の日常を体験してほしい。そして、その経験によって自分らしい生き方を考えるきっかけを作りたい。そんな思いを込めています。

ゲストハウス自体も「VACILANDO(ヴァシランド)」と名付けました。どこへ行くかよりも、どんな経験をするかということを重視した旅をするという意味を持つスペイン語です。この言葉を見つけたとき、これしかない!!と感じました。

◎人と日常にとけるには?

「人と日常にとけるCo-Living」というコンセプトを実現するために、人と日常の2つの側面から多くの仕掛けを作っていきます。

人という軸においては、多様な生き方をしている人を呼び込み、この人と話すことで多様な生き方を知ってもらうアンバサダー制度を作ります。また、自分らしい生き方の要素の1つになるであろう、「時間と場所にとらわれない働き方」のスキルを学ぶ合宿を行うことも考えています。

一方、日常という軸を体現するものの1つに、背景のある空間を作り上げることがあります。北海道にまつわるものや、環境にやさしいものを知ることで、学びや共感を得て自分を見つめ直すきっかけになることを目指します。

◎10月オープンに向けて、クラファン、DIYなど奮闘中!

実現に向けて、物件を購入し改修工事をし、5/31からクラウドファンディングを開始しました!現在(2022.06.04)、目標の150万円に対して120万円ほどが集まっています!しかし、物件購入費やリフォーム費諸々含めて1000万円ほどかかっているので、まだまだご支援、ご協力をつのりたいです。

今回のカンパイ★ファンディングでは、ゲストハウス内の家具の購入を検討しています。支援してくださったことが、家具という目に見える形でゲストハウスの一部になっていると、愛着を持ってくださるかなと思っています!応援よろしくお願いします!

挑戦者② 山下祥子/「さっぽろモーニング」プロジェクトで札幌の朝を盛り上げたい!
project59→ https://hottokenaido.com/project/220604p59/
さっぽろモーニング/山下さんを応援!ビールの応援購入はこちらから▼ https://www.sp-mall.jp/shop/g/gS2-0A33x3501202/

◎札幌の朝の魅力と課題を発見…!

私の所属する株式会社トリプルワンは、北海道を盛り上げたい!北海道が大好き!という一心で、飲食店ファンディング事業や、芸能事務所としてなど、様々な形でプロジェクトを動かしています。

そんな仕事をするなかで、札幌にある魅力的な食文化、近郊にある自然と触れ合える山や海、気持ちいい空気や景色などを再認識しました。一方、そんな札幌の良さを朝に味わおうとすると、どこにあるのか、場所や機会がわからないという課題も同時に発見したのです。

そんな考えから生まれたのが、札幌の朝をもっと魅力的にして、たくさんの人に味わってもらいたいという思いを込めた「さっぽろモーニング」プロジェクトです。このプロジェクトは大きく分けて2つのことを行なっています。

◎朝の情報が集まるサイト運営

朝を楽しめる活動を一つのサイトに集約し、このサイトを見れば札幌で朝にできること、行ける場所を見つけられるようにします。「朝になにか面白いことないかな」「明日朝活しよう」そう思い立ったときにこのサイトをみんなが見るような、そんなサイトを目指します。ここに載る情報は、プロジェクトメンバーだけでなく、札幌にいる全ての方から提供していただいたものです。「朝から開いてるここのカフェがおすすめ!」「朝になるとここ絶景なんだよね」そんなすてきな朝情報をぜひ教えてください!一緒に盛り上げていきたいです!

◎札幌の新名物!コーヒー牛乳の開発中!

もう一つの盛り上げ方として、札幌の朝といえば!というものを生み出したい!と動いています。

今特に力を入れているものが、コーヒー牛乳の開発です。札幌はコーヒー好きの人が住む都市第1位、さらに深煎りコーヒーが美味しいとも言われています。それに北海道の新鮮な牛乳を組み合わせたコーヒー牛乳は朝にぴったり!と思い、試行錯誤しながら開発中です。

◎札幌の朝から、人の繋がりや自分への可能性を発見できる!

このプロジェクトを始め、札幌の朝に対する新たな2つの思いが湧き上がっています。

1つは、各々がプロジェクトメンバーだけでなく、札幌にいるすべての人と一緒に盛り上げたいという思いです。メンバーだけで集められる情報には限りがあります。なので、もっともっと多くの人と繋がりながら、札幌の朝を豊かにしていきたいです!

もう1つは、朝動いたことによってイキイキできた自分に気づきました。例えば、朝にランニングをして、自分はこんなに走れるんだ!やればできるじゃん!と感じました。朝に自分から積極的に活動することで、新しい趣味・仕事、そして大好きな仲間もでき、イキイキしてくるのです。

人の繋がりや自分への可能性を新たに発見できる、そんな札幌の朝のちからに希望を込めてもっともっと盛り上げていきます!

今回のカンパイ★ファンディングでは、札幌新名物として動き出している札幌コーヒー牛乳のオリジナルボトルを開発したいです!シンボルを作り上げて、札幌の文化としてより多くの人に認知されたいと思っています。応援よろしくお願いします!

挑戦者③ 大久保昌宏/利尻町のサテライトオフィスにたくさんの企業を呼び込みたい!
project60→ https://hottokenaido.com/project/220604p60/
大久保さんを応援!ビールの応援購入はこちらから▼
https://www.sp-mall.jp/shop/g/gS2-0A33x3501203/

◎人口が減り続けている利尻島をなんとかしたい!

私は、現在、利尻町定住移住支援センターツギノバを運営しています。8年前から利尻島との関わりを持ち始め、2020年の利尻町定住移住支援センター開設とともに拠点を利尻島に移しました。

利尻町は、北海道の北側にある礼文島の隣に位置する利尻島にあります。真ん中にそびえたった利尻山が象徴的です。その一方で、人口減少に悩まされている一面もあります。特に若年層の流出が続いていて、その理由はさまざまです。働きたい仕事がない、都市部のほうが便利、子どもに至ってはマックやスタバがないということも。教育、働き口、生活の些細なことまで、選択肢が狭まってしまっている結果なのではないかと思います。

◎島に選択肢を増やしたい!ツギノバ開業

この現状に対して、私たちはただ受け入れていいのか、自分たちが利尻島に住み続けたいと思う機会を提供し続けられているのかと悩み、その機会を提供したい、島の人たちに選択肢を広げたいという思いを実現しようと動き出しました。その1つとして、閉校になった中学校をまるっと利活用した「利尻町定住移住支援センターツギノバ」を開業し、運営しています。

開業するにあたり、多くの人の力を借りながら建物の改革を行ってきました。ともに作り上げたことで、そこに愛着がわき、利尻島に思いを寄せるきっかけにもなったと感じています。

◎仕事も音楽もできる?!「利尻町定住移住支援センターツギノバ」

私たちはツギノバを、島の外からも人が集まり、多様な人であふれる空間にしたいと思っています。多様な人があふれることで、町の多様性も高まり、島の未来の選択肢が増えると考えるからです。

現在ツギノバは、多様な目的で使用できる空間になってきています。一息つけるカフェラウンジ、仕事に集中できるコワーキングスペース、さらには音楽も楽しめる多目的スタジオまで。時には、若手事業者が行う小中学生向けの塾スペースになったり、元地域おこし協力隊の方と一緒になって選書コーナーをつくったり、ご高齢の方向けのイベント会場になったりもします。

◎新たにサテライトオフィスを併設!

そして今回、新たにサテライトオフィススペースを作りました。外から人が来ることで新しい職業が増え、年齢層も広がるなど、多様性が高まります。それだけでなく、一緒に利尻町を盛り上げていく仲間も募集したいと思っています。仲間が増えていくことで、自分たちができることも広がっていきます。私たちと仲間になって利尻町を彩りたいと思ってくださる方々が集まる場所にしていきたいです。

今回のカンパイ★ファンディングでいただくご支援は、サテライトオフィス入居者が増えるよう施設の充実や地域住民との交流機会の創出にあてたいと考えています。応援よろしくお願いします!

第3部 ブレストタイム

3名のプレゼンが終わったあとは、挑戦者3名がそれぞれ参加者と交流しながらアイデアを募っていくブレストタイムを実施しました。もっと面白くするためには?もっと実現に近づけていくためには?とその場にいるみんなで真剣に話し合います。
すぐにどのグループからも話し合いの声が。時には笑い声まで聞こえてきました。参加者の皆さんと話した時間は、どの挑戦者の人たちにとっても参考になり、かつこれから頑張っていく活力になっていくことでしょう。

ROYさんのグループでは、旅での交流をどのように生み出すかという話で盛り上がっていました。「あるゲストハウスで、食料を持ち込んで一緒にご飯をつくったことが楽しかった」「趣味の釣りを一緒にできたらな」となにかしらの共同作業がカギになりそうでした。

また、この時間に交流しようというより、この時間は焚き火しているのでいつでも来てくださいというような、「余白」を持たせた交流が心地いいという案にも、皆さん首を縦に大きく振っていました。

山下さんのところでは、朝に行うコンテンツの意見をもらいつつも、札幌の朝の可能性に胸が躍る時間になっていました。参加者の方が「朝ヨガを探したんですけど全然なくて」と話してみたら、「朝ヨガありますよ!」と山下さん。また、北海道神宮では毎朝100人くらいが集まりラジオ体操を行っているのだとか!

やっぱり朝に活動しているところがあるのに知られていない現状を再認識し、もっとHPにたくさんの朝情報を載せたい!という山下さんの挑戦心がより一層増していたと同時に、参加者の皆さんも朝になにかしてみたいと思わず感じていたようです。

大久保さんは、ブレストタイムを通して、まず利尻島をたくさんの人に知ってもらえることをしようと決意していました。「ウニプランとかどうですか?」という意見に対して、大久保さんは意表をつかれたようでしたが、加えて利尻島の魅力をたくさん伝えました。利尻で取れるウニは2種類もあるということ、山登り、サップなどのアクティビティも盛んなこと、札幌から意外とすぐに行けることなど。

それを聞いて、「知らなかった!」「興味湧いた!」とそこにいる人みんなが感じていました。利尻島について知るだけでも行ってみたくなる、興味をそそられるということを、大久保さんはこのブレストタイムで実感したようでした。

おわりに

ブレストタイムが終わり、今回のほっとけないどうは無事に閉幕しました。挑戦者の方は、その場にいた皆さんからの応援の気持ちを存分に受け取り、参加者の皆さんも、挑戦者の方の熱い思いと会場の熱気に感化されていました。そして対面だったからこそ、お互いの気持ちや思いがダイレクトに伝わってくる熱いイベントになったのだと思います。

そしてこのイベント以外でも、挑戦者の方を応援できる方法はあります!
ワーキングカフェ&バー大人座」で対象ドリンクを飲む!オンラインで「ほっとけない缶を購入する!」皆さんが応援しやすく、楽しめる方法で、挑戦者たちをもっともっと応援していきましょう!

次回開催もお楽しみに☆

挑戦者を応援できる!「ほっとけない缶」の詳細はこちら▼
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ぜひ、あなたもDO!民登録▼
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