Project 13

ドローンで引き出す北海道のポテンシャル! 空撮を使って、北海道と世界を繋げる試み

登壇日

伊藤 広大

幌延町出身の空撮作家。2018年、故郷である道北を旅した様子を映像化した作品が注目され、これが当時国内唯一だった空撮映像コンペティションでグランプリを受賞。以来ハイアマチュアの空撮家として活動しています。

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プロジェクト概要

北海道幌延町出身、伊藤広大と申します。本業は某IT企業へ勤めるサラリーマンですが、その傍らでドローンを取り入れた映像作家業に取り組んでいます。2018年、故郷である道北を旅した様子を映像化した作品が注目された事をきっかけに、続けて制作した利尻礼文サロベツ国立公園が舞台の「SNOWFIELD」が日本国際観光映像祭部門賞を受賞。北海道の名付け親、松浦武四郎の足跡を追った作品「ODYSSEY」では第14回札幌国際短編映画祭コンペティション部門へ入選させて頂く等、いずれも北海道の自然環境を被写体とした作品が高い評価を頂け、いわゆるドローングラファ(空撮作家)として活動しています。

GEOGRAMSはGEOGRAPHY+PROGRAM(S)の造語です。北海道の地理地形、自然景観(GEOGRAPHY)を鳥瞰視点で切り取り、インターネットへ記述(PROGRAM)していく事を目的としたプロジェクトで、空撮を使って北海道の新風景を掘り起こし、観光映像やショートフィルムといった映像コンテンツの形にし、インターネットを通じて世界へと発信する試みを続けています。

プロジェクト背景

きっかけは昨年、北海道が命名150年という節目の年を迎えた事でした。空撮作家として技量を持って故郷へ貢献すべく、イチ個人として道庁の推進する北海道150年事業へ参加させて頂き、1年半の制作期間をもって1本のショートフィルムを完成させました。そうして生まれた作品が「ODYSSEY」です。

ODYSSEYは北海道の名付け親、松浦武四郎の足跡を実際に旅して辿り、各所の現在を映像として捉えた作品です。取材の過程でおおよそ140ヶ所を廻り、運よく天候条件が揃い、空撮が適った場所は40ヶ所にも昇りました。公開後は国内外を問わず高い評価を頂けましたが、特にオランダのとある映画祭審査員の方から頂いた講評が耳に残っています。それは、「極東の島国にこんな美しい場所が有るとは」という趣旨の物でした。

この作品が得た評価やコメントを鑑みるに、私は三つの意味合いがあると感じました。

1.「北海道」は一部アジア地域を除き、未だメジャーとは言えない場所であるということ
2. 一方で目の肥えた外国人の有識者をも唸らせる、素晴らしい自然景観が存在すること
3. 更に風景・観光映像において、空撮がそのポテンシャルを発揮出来る場所であること

こう考えて以来、私は続けて北海道を撮り続けています。その目的を北海道が持つ自然景観の美しさ、古代からの歴史を刻み続ける原生風景を鳥の視点で切り取り、その魅力を世界中の人々に届ける事とし、その活動の名を”GEOGRAMS”として取り組んで来ました。

結果は前述の通り、ODYSSEYはショートフィルムとして。SNOWFIELDは観光映像として国内外に受け入れられ、私が感じた可能性は確信に変わりつつあります。またこれらの作品を制作する過程で撮影した画像を、世界で最も使われているグローバルサービス「Google」上で公開しています。その枚数は現在の所、約300枚。この試みに着手して1年足らずですが、これまでに130万回を超え、世界中の方々へ閲覧頂けました。

プロジェクトで何を実現したいのか

月並みな言い方ですが・・・世界と北海道を繋げ、オンライン上に両者を繋げるコンタクトポイントを作ること。これを空撮映像を持って実現することを目的としています。

前述の通り、雄大な自然景観とドローン空撮の相性は良く、新規性溢れる映像を作れることは証明出来つつあります。そしてこれからの北海道、或いは日本の発展には海外からの誘客、インバウンドが重要なファクターとなります。これをどのように進めるのか、どう持続的に行うのかを考えた時、重要なのが映像です。今後予想出来る通信の高速化・大容量化により、これまで「重く、流通しにくい」インターネットコンテンツであった映像は、その量を爆発的に増加させる事となります。

北海道の観光振興の為、或いは地方振興の為にはよりよいコンテンツが必要。そこを担うのが空撮映像である、という可能性を示したいと思います。

資金の使い道

今回ご支援を頂いたお金は、取材費・制作費・機材費を捻出する際の資金として活用させて頂きます。また厳しい自然環境を相手に取材を行う場合、いわゆる映像制作にかかる費用の他、生存する為の装備・準備にかかる費用が発生します。これらはこれまで個人で負担できる範囲で負担していましたが、予算都合で取材を断念する場所も数多く有りました。

一方、ドローンは正しく運用さえすればとても効率的な道具です。さほど予算をかけずとも、世界に通じるクリエイティブな映像を作れる。然るに、映像は人に依存するコンテンツです。一人では限界がある事もあり、プロジェクトをより大きくしていく過程で、より多くの人にこの輪を広げていけたらと思います。

最後に(支援のお願い)

今日、アジア地域の代表的な観光地となった北海道ですが、一部の地域を除けば私の故郷である道北を含め、あまりこの恩恵には預かれていません。一方で、空撮映像には国籍問わず人を動かす強い誘因力があります。

北海道のポテンシャルを目に見えるカタチにする、そういう試みに是非皆様のご協力を宜しくお願い致します。