Project 17

食べられない人へ、食べられる喜びを贈る世界初の完全栄養チョコレートを広めたい!

登壇日

中村恒星

北大医学部医学科3年。自身が心臓難病を患っていることをきっかけに難病に着目する。昨年表皮水疱症という皮膚難病を知る。患者会での活動から患者でも食べやすく栄養が摂取できるチョコレートの製造を開始する。

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プロジェクト概要

ページ訪問ありがとうございます!
北海道大学医学部医学科3年の中村恒星と申します。世の中には、食べ物を食べたくても食べられない人たちがたくさんいる。私はその現実を変えたいと思い、起業することを決めました。でもどうやってその現実を変えるのか。難しい問いでしたが、チョコレートを通してこの現実を変えることができるのではないか。そう感じ、チョコレートの製造を始めました。

プロジェクト背景

私は1年以上にわたり表皮水疱症という皮膚難病の患者会とともに活動してきました。その活動の中で目にしたのは、それまでの私には想像もできない現実でした。簡単にいうと、表皮水疱症は皮膚がめくれ続ける病気です。やけどしたときの皮膚がじゅくじゅくしたときのイメージです。そんな状態が生まれた時からずっと続くので「食べ物を食べる」「服を着る」「シャワーを浴びる」そんな日々の何気ない行動ですら大きな痛みを伴います。特に食事において満足に食べることができないので慢性的な栄養不足になり、子どもの場合、低身長低体重が問題になっています。また大人の場合でも就職などで大きな障壁になっています。この現状を変えるため、チョコレートに着目し、より少量で最大限の栄養が摂れるチョコレートというコンセプトのもとチョコレートの開発を開始しました。現在特許出願中のため詳細は記載できませんが、チョコレートだけで人間に必要な栄養の全てを一定割合で摂取できる世界初のチョコレートが完成しました。

開発当初はメンバーは私ひとりだけ。スーパーや製菓用の食材店に足を運び、とにかく栄養がありそうな食材を買い込みました。そして、一人暮らしの自宅のキッチンで試作作りを繰り返しました。正直、試作作り初期はお世辞にも美味しいと言えない味のチョコレートを生み出したりと困難続きでした。しかし、大通に本店を構える札幌唯一のBean to Bar専門店であるSATURDAYS CHOCOLATEさんのご協力のもと無事製品化一歩手前まで開発を進めることができました。表皮水疱症の患者会にて試食会も実施し、お子さんから「おいしい!」の声や親御さんからも「チョコレートという形で栄養が摂取できるのは嬉しい!」との声をいただいています。医師や看護師、歯科医師、歯科衛生士などの医療職からの問い合わせもいただいており、今後は医療業界を巻き込んでの活動を推し進めていきます。

プロジェクトで実現したい世界

私はこのチョコレートを通して、「患者と周囲の人々が病気と共存し、理解し合い、手を取り合う世界を実現する」ことです。

このビジョンは、活動開始当初から一字一句変えていません。患者さんは、食事を通して社会との溝を感じてしまっています。事実、現在市販されている栄養剤やゼリー食は、「患者や高齢者の栄養摂取のため」というコンセプトが前面に出されすぎています。患者さんにヒヤリングを行った結果、「私たちもみんなと同じものを食べたい」「なぜ私だけ特別なのだろう」「もっとおいしいものが食べたい」そんな声がたくさん聞こえてきました。患者さんが食事から感じる疎外感は、私が想像する以上に大きなものでした。

しかし、私はこのチョコレートなら食を通して患者さんが感じている社会との溝を埋めることができると信じています。

理由は2つ。

1つ目は、チョコレート自体が社会に浸透しており日常に溶け込むことができるから。
2つ目は、チョコレートには、バレンタインやホワイトデーに代表されるように贈り物の文化があるから。

病気や加齢で食べ物を食べづらくなった方とチョコレートをぱきっと割ってシェアすることで繋がるこころ。そんな温かいこころがこのチョコレートならきっと実現します。

さらに、患者さんにはこのチョコレートを通して栄養を摂っていただき進学や就職などの自己実現のサポートができたら嬉しいです。
チョコレートを通して精神的な面と身体的な面の2つの面から患者さんの生活を支えていくことが私たちの目標です。

メンバー紹介

本プロジェクトのメンバーをご紹介します。

「代表 中村恒星(なかむらこうせい)北海道大学医学部医学科3年」

富山大学薬学部卒。自身が心臓の難病を患っている経験から、難病患者の支援
を志す。ミャンマーでの国際医療ボランティアや隠岐の島での離島医療見学の経験から医療の外側の問題を解決するためにビジネスの世界に飛び込む。北海道大学では脳腫瘍の研究に従事している。将来は医師、研究者、起業家としてヘルスケア領域で活躍したい。

「商品開発 齊藤紗輝(さいとうさき) 天使大学看護栄養学科4年」

「次世代によりよいものをつなぎ、循環型の社会を作る」高校時代よりオーガニックに興味を持ち、オーガニック飲食店や関係者に取材を行う。若い世代に食の大切さを伝える団体の立ち上げやプロジェクトベースの組織で様々なイベントのプロデュースを手がける。現在は管理栄養士を目指しながら、イベントでのケータリング提供や、生産者の取材からライティング、ワークショップまでをプロデュースしている。

実際のチョコレート製造ではSATURDAYS CHOCOLATEさんに、パッケージデザインやロゴ開発では合同会社Colonb'sさん(CEO 東京医科歯科大学 5年 波多野裕斗)に、サポーターとして表皮水疱症の患者会である表皮水疱症友の会さんにご協力いただいています。

私たちは医療系の学生や患者当事者によるチーム体制を作っています。私たちはチョコレートを作ることで実現する患者さんと周囲の人々のコミュニケーションに焦点を当てて活動しています。それを実現するためには、患者の生活を間近で見ている人、患者本人、本当においしいチョコレートを作る製造者の3者が関わる必要があります。その体制を整えた我々だからこそ実現できる社会を目指して頑張っています。

そしてこれは既存のメーカーには絶対に実現できないことです。
プロダクトにはチームの想いや世界観が乗り移ると思っています。私たちのチームだから描けている想いや世界観をこのチョコレートに込めて、世の中に発信していきます!

資金の使い道

チョコレートの製造費に当てさせていただきます。現在、パッケージ製造費やロゴ制作費、登記費用などに60万円ほどの資金を当てており、製造費の調達目処がたっておりません。自己資金や助成金から捻出しようと試みてはいますが、まだまだたくさんの患者さんに届けるには足りていないのが現状です。このチョコレートを心待ちにしている患者さんのために少しでも多くのファンディングをしていただけると幸いです。

最後に(支援のお願い)

私自身、ファロー四徴症という心臓難病を持って生まれてきました。幸い私の疾患は医療技術の進歩により根治しました。しかし、同じ難病でも治療法が確立されてないが故に一生その疾患と付き合っていかなければならない人たちもたくさんいらっしゃいます。そのような患者さんたちのために私は何ができるだろうか。今はまだ医学生で医師ではありません。自分の無力さに立ち尽くす日もありました。しかし、本事業を通してようやく患者さんの支えになるかもしれない第一歩を踏み出すことができました。「食べる」ということはただの栄養補給ではありません。その人の人生を彩るものです。医学生が踏み出した一歩に皆さんの温かいご支援をいただけると幸いです。