Project 45

クラフトビールをブームから文化へ!道東・鶴居村に新たなクラフトビールカルチャー発信基地を設立したい!

登壇日

植竹 大海

1985年生まれ、富良野在住。長年ビール醸造に携わり、日本のみならず海外での醸造経験も持つ。知識と経験を活かし、2017年個人事業主として醸造アドバイザーの仕事をスタート。自身のブルワリーを立ち上げるため、2021年に株式会社Knotを設立し、本格的な醸造アドバイザー業をスタート。上富良野町の忽布古丹醸造に所属し、自身でビールを作りつつ日本全国を飛びまわりアドバイザー業も営む。

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プロジェクト概要

はじめまして。株式会社Knotの代表取締役をしている植竹大海と申します。
株式会社Knotは道東・鶴居村にクラフトビール工場(ブルワリー)を立ち上げることを目的として設立された会社です。私はずっとビールに関わる仕事をしており、埼玉のコエドブルワリー、栃木のうしとらブルワリー、カナダのGodspeed Breweryで醸造を担当。そして、現在も上富良野町の忽布古丹醸造(ほっぷこたんじょうぞう)というブルワリーに所属しビールを作っています。

過去にはさいたまスーパーアリーナで開催される、日本最大級のクラフトビールイベント「けやきひろばビール祭り」の立ち上げを行ったりと、ビールにどっぷり浸かった人生を歩んでいます。さらに自身でビールを作るのと並行して日本全国を飛び回り、ビール作りの技術を伝える事業も行っています。

ブルワリーの新規立ち上げ相談、工場設計、醸造設備の選定など、これからビールを作り始める方へのアドバイザーなどもしておりますが、いま現在の一番の目標は自社のブルワリーを道東・鶴居村に設立することです。ブルワリー名はBrasserie Knot(ブラッスリー・ノット)。

ブラッスリーはビール醸造所という意味以外に、ビールを飲むビアホール、レストランなどの意味も含まれています。Knotとは結び目を意味し、クラフトビールを様々な文化、地域、人を繋ぐ結び目にしたいという想いで命名しました。

プロジェクト背景

バイオテクノロジーの専門学校を卒業後、ビール醸造の道へ進み、すぐにビール作りの面白さに惹かれました。以来、ずっとビール作りを仕事にしています。クラフトビール業界の面白いところは、ブルワリー同士の繋がりが非常に強いことです。
ある意味では商売敵同士ですが、時には一緒にイベントを開催し、時には醸造技術の情報交換をし、良きライバルといえる関係を築いています。様々なブルワリーと意見交換をする中で、予想以上に”困っている”ブルワリーが多いことに気が付きました。

・品質が安定しない
・もっと効率よくビールを作りたい
・設備を更新したいが、どんな設備が適切か分からない

一言二言のアドバイスだけでは解決できない難しい問題もありました。そんな現状に気付き、「少しでも困っているブルワリーの助けになれば」という思いから、2017年にビール醸造のコンサルタント業、「花鳥風月」という屋号の個人事業をスタートしました。

有り難いことに様々な方から仕事のご依頼を受け、多くの現場を見させていただきました。短期間ではありますが、私が出張し現場を見させていただいて様々なプロセスを改善するというスタイルは、一定の効果がありました。劇的に品質が良くなったと喜んでいただけた方もいらっしゃいましたが、同時に限界も感じることになります。それは「短期間で教えたことは短期間で忘れてしまう」ということ。そしてビールを作る職人(ブルワー)がまったく足りていないという現実です。

ブルワリー設立の場は北海道の東、鶴居村の廃校となった小学校です。少子化の影響を受け、平成16年をもって閉校となってしまった物件ですが、体育館は綺麗なまま保存されており、まだまだ充分に使うことができます。
この体育館を改装しブルワリーとして蘇らせる計画です。また、単にブルワリーを作るだけではなく、自然と人が集まる場として活用されるような計画も立てています。

プロジェクトで何を実現したいのか

プロジェクトの目標は鶴居村にブルワリーを創立するということです。しかし、これはあくまでプロセスであって最終目標ではありません。ブルワリーを創立し、そこで何を実現したいのかをお伝えしなければなりません。

1つ目はクラフトビールを通じて、より豊かなライフスタイルを提案すること。本来ビールは様々な味わいがある非常に多様性のある飲み物です。どんな方にもきっとお好みに合うビールがあるはず。そんな奥深いビールの世界が身近にあれば、きっとあなたのライフスタイルはもっと豊かになるはずです。
気分に合わせて聴く音楽を選ぶのと同じように、キャンプのときはこのビール、釣りのときはあのビール、両親と飲むときのビール、食事に合わせて飲むビール、ちょっと特別な日には......など、その時々でビールを選ぶことが出来たら、楽しみが少し増えると思いませんか?

そして2つ目は人を育てることです。自由にビールを選べる文化を最終目標とすると、それを実現するためには優秀なビール職人を育て、高品質なビールがたくさん作られる環境を整えなければなりません。

残念ながら日本にはビール作りを学べる場所がほとんど存在しません。もしあなたがブルワリーを立ち上げ、ビールを作ろうと思った時に、その技術を学ぶ方法は既存のブルワリーに就職するしかありません。あまりにも狭き門だと思いませんか?
Brasserie Knotを設立した暁には、ビール作りを学びたい方を受け入れ、学べる環境を整えたいと考えています。

資金の使い道

実際のところブルワリーの設立には莫大な費用がかかります。醸造設備は基本的に1点もので、他用途の設備が流用できるわけではありません。高価なものですが、高品質なビールを作るためには必ずビール用の醸造設備でなければならず、また一度購入したら数十年使うことになる設備ですのでしっかりとしたものを導入する必要があります。
今回ご支援いただいたお金は、醸造設備の購入代金に充てさせていただきます。

最後に(支援のお願い)

長々とクラフトビールを取り巻く環境についてお伝えいたしましたが、私達の最終目標は豊かなビール文化を築くことです。本来ビールが持っている多様性やその魅力を広めることができれば、自然と皆さんのライフスタイルに取り入れてもらえると信じています。

北海道のビールの歴史は1881年より始まる長いものです。そんな北海道の地から新たなビール文化を発信する、それだけでワクワクしませんか?また美味しいビールを飲むと、ブルワリー設立の支援になるというカンパイ★ファンディングのシステムも、ちょっと運命的なものを感じています。

クラフトビールをブームから文化へ!ぜひ皆様、ご支援を宜しくお願いいたします。