Project 60

利尻町のサテライトオフィスにたくさんの企業を呼び込みたい

登壇日

大久保昌宏

東京都出身。全国の離島を行脚していく中で、2020年から利尻町に拠点を移し、一般社団法人ツギノバを設立。定住移住支援、創業・起業・継業支援等を軸に、地域づくりを目的としたコミュニティスペースを運営中。

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プロジェクト概要

北海道利尻町で利尻町定住移住支援センターツギノバを運営している大久保昌宏です。2010年に株式会社離島経済新聞社(2014年にNPO法人化し、現在は特定非営利活動法人離島経済新聞社)を設立し、全国の有人離島地域を対象にした情報発信や地域づくり支援等を行ってきました。その過程で、北海道利尻町と関わる機会をいただき、町のマスタープランである総合振興計画策定をはじめ、さまざまな地域づくりにつながる仕事に関わらせていただきました。

2020年の利尻町定住移住支援センター開設とともに、地域の一員として、これまで以上に近い距離感でまちづくりに関わりたいと考え、一般社団法人ツギノバを設立し、活動拠点を利尻町に移しました。定住移住支援センター設立から現在1年10ヶ月経過し、延べ人数で約8400人が来館、200件を超える移住相談をいただいています。2022年からは、島外企業が入居可能なサテライトオフィススペースを新たに設け、入居していただける企業を広く募集しています。

プロジェクト背景

プロジェクトの舞台となる北海道利尻町は、道北、稚内市より西の海上約52キロ、日本海に浮かぶ離島・利尻島にある町です。島の面積は約180平方キロメートル、周囲約63キロメートル、車だと1時間程で一周できる広さの中に2つの町があり、利尻町は島の西側にあります。
町の人口は1921人(2022年4月末現在)で、全国の他地域と同様に人口減少・少子高齢化が加速しています。実際に僕が利尻町に関わり始めた2014年〜2015年には約2300人いた人口が、わずか7年間で約380人も減少している状況です。

そんな中で、閉校となり使われていなかった中学校の校舎利活用について、2018年に町から相談をいただきました。

総合振興計画をはじめ、さまざまな事業を通じて町の人の声を聞いていると、「家族が増えて引っ越したいが住む場所が見つからない」「気軽にみんなで集まれる場所がない」「冬に子どもが遊べる場所が少ない」など、住み続けていく上でたくさんのニーズが存在していることを知りました。なかには「島だから札幌のようにマックやスタバがない。だからいずれは島を出ていきたい」という子どもの声もありました。

「島だから、できない。果たして、本当にそうなんだろうか。少なくともこれからの島の未来を考えた時、大人は未来を担う子どもに、町は住み続けてもらいたい町民に、十分な選択肢を提供するための努力はできただろうか。」そんな思いから、この町に暮らす人たちがずっと住み続けたいと思えるような場を、閉校校舎を活用してつくれないかと考え、2020年7月に利尻町定住移住支援センターツギノバを、町との協働によって開設しました。

ミッションは、町で暮らしていくための選択肢を増やし、年間平均30人以上の転出者を減らすこと。そのために、町の人たちが気軽に訪れられるコミュニティスペースとしてカフェラウンジを設け、島外から観光や仕事で訪れた人たちとの関係性が築けるようにコワーキングスペースをつくりました。また、運営する我々が町民からの定住相談や移住希望者からの移住相談、空き家バンクの運営などを行い、町に不足している機能を施設内に集約することにしました。

プロジェクトで何を実現したいのか

このプロジェクトでは、利尻町定住移住支援センターツギノバが運営するサテライトオフィススペースへの入居企業を募集したいと考えています。定住移住支援センターの役割は、島で暮らし続けていくためにさまざまな選択肢を提供し、町から出ていく転出者を減らすことですが、暮らしていくための選択肢は多種多様です。

すでにコミュニティスペースとしてのカフェラウンジやコワーキングスペース、音楽練習やライブ等ができる多目的スタジオなどは自分たちで立ち上げました。現在は冬季間でも子どもたちが遊べる屋内遊戯施設として、体育館を活用したスケートボードパークなども準備を進めています。

一方で、やはり自分たちだけで進めるには限界もあり、多様なニーズに応えていくためには、地域プレーヤーとなる仲間が必要です。

サテライトオフィスに島外企業が入ってくることで、これまで地域の中になかった職種が生まれたり、それによって地域内雇用が増えたり、新しい考え方・生き方が加わることで町民ニーズの顕在化や新しい選択肢の提供につながるかもしれません。

ただ、すぐにそれが実現できるとは思いません。それでも多様な人たちが、この地域に関わりを持ってくれることで、町の中に彩りが増え、「島だから、できない」を「島だからこそ、できる」という、そんな考え方ができる地域になっていければと考えています。

資金の使い道

今回のファンディングで支援いただいたお金は、より多くの島外企業様に入居検討をしていただけるように、サテライトオフィススペース内の共用設備の拡充、入居検討企業様へ向けた現地説明会の開催費用、地域住民との交流イベント開催費用に使用させていただきます。

最後に(支援のお願い)

利尻町のような離島地域は、島という環境特性から見たら都市部とは大きく異なるかもしれません。それでも島だからこそできることはたくさんあるし、大きな可能性を持った場所だと思っています。具体的な支援ではなかったとしても、今回の機会を通じて、ぜひ、たくさんの人にこの場所を知っていただき、背中を押していただきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。