Project 63

創造性で社会を変えることを目指すヒトが集まる安全基地をつくりたい!

登壇日

松井丈夫/カミカワークプロデューサー

大学在籍中にエンジニアを目指していたが、論文で教育、特に幼児教育の奥深さを知り、大学卒業後、保育教諭の資格を取得。その後は保育園・幼稚園・学童を経験し、2021年7月から現職。『共創』『自然体験とテクノロジー教育』をテーマに教育を展開・実践している。

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プロジェクト概要

北海道上川町でアカデミックプロデューサー(地域おこし協力隊)として活動している松井丈夫です。大学在籍中はエンジニアを目指し、何を思ったのか、論文で教育、特に幼児教育の奥深さを知り、保育教諭の資格を取得して現場で10年以上勤めました。

その後は自分の理想とする教育ができる『居場所づくり』を目指し、2021年7月から教育担当のアカデミックプロデューサー(地域おこし協力隊)になり、楽しい日々を過ごさせてもらっております。

プロジェクト背景

町民から、「アカデミックプロデューサーってなんですか??」「横文字でよくわからない」という声を多くいただいております(笑)。アカデミックプロデューサーとは、簡単に言うと、『上川町の教育に多様な面で関わることができる仕事』で、上川町の教育機関と上川町役場の施設で、様々な教育課題の解決策を模索し、教育イベントや事業を実践し、取り組んでいます。

また、町施設においても、北海道で唯一、『チームラボ』コンテンツが常設されている”大雪かみかわヌクモ”という施設があります。そこでは、自分が描いた絵を、自分が作ったプログラムで動かし、遊ぶことができます(上川町以外の方も利用可能ですので遊びに来てください)。そこで私はファシリテーターもさせていただき、充実した日々を過ごしております。

このように、上川町は他の市町村とはアプローチの違う教育ができる施設・サポート(上川町役場の方達がとても親身)があり、自分の理想とする、仲間とワイワイして共創する”自然体験”と”テクノロジー教育”が安心してできる『居場所づくり』が実現できるのではないかと強く思うようになりました。

プロジェクトで何を実現したいのか

私のビジョンの1つに「放課後の時間で個々に合った柔軟な対応ができる新しい居場所を作ろう」という構想があります。『非常識な教育』をモットーとしている私は、既存の放課後施設とは違った視点からの生徒へアプローチできる施設を目指し、そこで教育を全うしたいと思っております。

非常識な教育の1つとして、私は保育教諭時代もそうでしたが、児童・生徒を子ども扱いすることはしません。本気の鬼ごっこでクラス全員を捕まえ、「先生大人気ない」と言われることがありました。最高の褒め言葉です!現職での中学生・高校生の生徒との交流でも、難しい数学の問題を一緒に解いたり、時には私が突っ走ったり・・・このような行動は、正直合わない子どももいると思います。私は多くの人に好かれるタイプではないので仕方のないことです(笑)。

私の理想とする居場所は、いつでも、なんでも挑戦できる子ども達の秘密基地・安全基地でありたいと思っております。『教育』という手段で、変化の激しい社会に順応でき、その変化をむしろ楽しむ子どもを育てたい。といいますか、一緒にそんな志をもった人と関わって過ごしていきたいという私のエゴです(笑)。『あそび心』『イタズラ心』が教育にあってもいいのではないかと思っています。教育者は、教育現場に従事している方だけではなく「大人の魅力オーラ」がひしひしと伝わるオトナでいいと私は信じており、慕われているかはどうかは相手次第。ある意味では自己満足で良く、それでいて1人でも利他になっていれば素晴らしいとも思っております。

よく「勉強はつまらない」「社会に必要ない」と言う大人がいます。私個人の意見ですが、”勉強”は、子どもたちの将来にとって重要な土台づくりだと考えています。実は結構社会とつながっていますし、しかも”知らないことを知る”ってワクワクしませんか??もちろん勉強だけではないという側面もあると思います。勉強以外でも、自分の家みたいにくつろげたり、新しい仲間と出会ったり、カードゲームで盛り上がったり、ダンスしたり、楽器演奏したり・・・やりたいことに思いっきり打ち込める、学校とも塾とも違う、『ワクワクする新しい放課後』を子ども達には、私のつくる居場所から始めて欲しいですね。

その第一歩として、第6回ほっとけないどうAWARD挑戦者の嶋本さんが運営している『あしたの寺子屋』とコラボし、小・中・高校生が将来の進路や専門的な学問について道内外の大学生から学ぶイベント『ミライ・キャンバス』を2022年8月に上川町で行いました。『ミライ・キャンバス』は、年齢の近いオトナと出会い、多様な価値観に触れる機会を創っていく事業です。

参加してくれた子ども達は、年齢の近いオトナと出会い、多様な価値観に触れる機会を創っていくきっかけになったのではないかと、会場の雰囲気から強く感じました。まず、このようなカタチが実現できたことは私にとって大きな進歩だと思っております。今後もいろいろなアプローチから教育を盛り上げカタチにしていきたいです!

資金の使い道

​​今回のファンディングで支援いただいたお金は、私の教育テーマである『共創』『自然体験とテクノロジー教育』を実現するための教材費として使用させていただきます。情報化社会を上手く利用することで、地域格差が少しでも解消されればと思っております。

最後に(支援のお願い)

幸いにも上川町以外の教育関係者の方から「ICT教育」「プログラミング的思考」「自然教育」などのご相談をいただいております。ファンディングから魅力的な方と新たにつながり、上川町はもちろんですが、上川管内・全道の教育を盛り上げられたらと思っております!私の理想とする居場所が実現できた暁には、ぜひ遊びに来てください!!